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第37話 ページ39

貴方side

わかっていた言葉に、ふっと息を吐き出し、窓枠に腰掛けて続きを待った


すると二人はそんな俺を見て、また口を開いて話し始めた


その内容は、俺のよく知っているもの、俺が何度も悔やんだこと


あの日、あの時、俺があいつらの近くにいれば、俺が一人で前線に出てなかったら


そんな後悔


あの総統の考えが読めていれば、あいつらを失うことはなかったはずなのに


馬鹿だったんだろうな


司令官と軍医が戦場に出てきてることも最初は知らなかった


だから、慌てて狙撃手に二人を守るように頼み込んで、、、


あいつは苦笑しながらも「仕方ないなぁ」と言いつつも行ってくれた


それがあいつと話した最後、それがあいつの姿を見た最後だ


俺も行けばよかった、あの時点で、もう突っ込まなくてもよかったんだ


だから、敵を殲滅しようとなんて思わずに、すぐにあいつらのとこに帰ってたら


あいつらを失わなかったのにな


ト:以上のことを調べさせてもらったんやけど、、、

グ:これがお前の傷の原因やな?


じっとグルッペンが俺の瞳を真剣なその紅で見つめてきたから


はぁ、と白い息を吐き出しながら、書き答えた


貴「そう、一生忘れられない、一生、後悔し続ける、俺の罪

お前は悪くないと言われても、何も間違っていなかったと言われても

残された方はそんなこと受け入れられない、未来を変える、力が、、余裕が確かにそこにあったから


長々しい言葉だ、でも、二人は何も言わずに読んでくれていた


貴「俺は失うのが怖い、怖くて怖くて、仕方なくて、仲間は、もう要らないと思った、けど

グ:けど?

貴「お前やロボロが、俺に、希望をくれたから、ここの軍のみんなが、生きてていいと言ったから

俺はここで生きる


ニヒッ、と笑いながらそう書き言えば、二人も微笑んで返してくれた


ト:引きずってはいるけど、そこまでやないねんな

グ:よかったよかったwあんま引きずってんねんやったら前線に出すんは考えようだったが

ト:大丈夫そうですねぇw


そう笑う二人に頷きながら、俺は兼ねてから二人に言いたかったことを言うことにした


貴「二人に言いたいことがある

ト:なんや?

グ:どうした?ある程度のわがままは聞くが、、、

貴「死にかけた時、死んだあいつらに、、会った

ト:は?

グ:ほう、それで?

貴「その時、こう言われた『黒幕はまだ生きている』『まだ、終わってない』って

俺は黒幕を、探す。


探し出して

消してやる

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クロ - お疲れ様です。がんばってください!!!(読み終わる前) (2021年12月19日 18時) (レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪(真顔) (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年9月10日 22時

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