第34話 ページ36
貴方side
蛇:生きていけるよ、強ければ、どこでだって生きていけるよ
大先生の言葉に、そう返した蛇の瞳には、明らか様な殺意が浮かんでいる
シャベルを待っている男と、剣を持った明るい金髪の男が大先生の前にに立ちはだかるように立つ
それを見て、蛇は大きく舌打ちをした
蛇:どいつもこいつも、あの人の理想にあってない奴ばっか
ねぇねぇ、たった3人、守り切れなかった君が、また仲間を持つの?
仲間なんてもう2度といらない必要ない、そうは思わないの?
その言葉が、心に響かなかったわけじゃない、折れそうになった
けれど、まだ折れてない、まだ、修復できる、俺はまだ大丈夫
答えない代わりに、そっと大先生とその前に立っていた二人の前に立ち
銃口を奴の心臓に向け、片腕を横に伸ばして、じっと蛇を睨んだ
蛇:へぇ、、、そう、それが君の答えなんだね、よぉくわかったよ、君が馬鹿だってことがね
覚えときなよ、その選択をしたのは自分なんだってこと
そうとだけ言って、蛇は煙幕を投げて逃げた
俺は奴の気配が完全に追えなくなってから、グルッペンの肩を叩いた
グ:なんだ?
貴「ご め ん
声は出てない口パクだ、でも、グルッペンは俺の言った言葉がわかったみたいで
グ:?、なぜ謝る
そう問いかけて来たが、俺は何も答えず、奴が逃げた方向を見ていた
『たった3人、守り切れなかった君が』
『また仲間を持つの?』
本当は怖いんだ、怖くて怖くて仕方ない、でも、、、
天音が笑うから
まだ、俺を待っててくれる奴がいるから
俺を仲間と、呼んでくれる奴がまだいるから
俺はここにいる
グ:A
貴:?
グ:失う悲しみは、癒えるものではない、だが、塞ぐことはできる
紅い瞳が、確かな意思を持って俺にそう言った、癒えないでも、塞ぐことはできる
確かにそうだろう
だって俺の傷はロボロと共にいた一年間
確かに塞がっていたから
コクリと頷きながら、蛇の言った言葉を思い出し考える
『どいつもこいつも、あの人の理想にあってない奴ばっか』
まず、あの人とは誰のことだ?あいつがそこまで慕う人間がいるのか?
あんなに仲間などいらないと言っていた奴が、誰かを慕っている?
少しの間考えたが、答えは出てこなかったから、ちらりと大先生の方を見た
するとパチリと目があった
鬱:ん?どうしたん?
そう問いかけてきた彼に笑ってこう口パクで言った「さっきはありがとう」と
伝わったかどうかは知らない
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クロ - お疲れ様です。がんばってください!!!(読み終わる前) (2021年12月19日 18時) (レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪(真顔) (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月10日 22時