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第33話 ページ35

貴方side

素早くグルッペンのすこし前に移動して、近くの机に置いてあったペンをぶん投げた


ペンは床に男の足元、数センチ前に刺さり、男は俺をじっと見る


貴:(あいつ、俺の動きが見えていた。あいつは相当強い)


グルッペンを背後に庇うように隠して、男に銃口を向ければ


男はまた、ニタリと笑った


知っている、どこかで感じたことがある、この殺気はいつどこで感じたのか


必死に思い出そうとする俺の脳裏に、ある言葉が思い起こされた


『A、蛇に気をつけろ』


あれはいつだったかもう思い出せないが、珍しく司令塔が真剣な瞳をしながら言った言葉だ


蛇、たしか、そう呼ばれて恐れられた奴がいたはずだ


そして、その蛇と俺は

会ったことがある


なんなら戦ったことがあったはずだが、途中で逃げられた


貴「蛇

蛇:やぁ、蜂。随分ボロボロだね?あのうるさいお仲間さん元気www??あ、ごめんw

死んだんだったねwww!!!


ブチっ、と頭の中で何かが切れた、軽く床を蹴れば、すぐ目の前に蛇がいる


眉間に銃を押し当てて、躊躇することなく引いたが、避けられた


蛇:いや〜んw!蜂ちゃんこわーいwww、お仲間大好き病は変わんないね〜ww

あれ?言い返さないの〜?あw成る程喉が潰れちゃってるのかwww


俺はこいつが大嫌いだ、おちょくっているとしか思えない喋り方に


蛇:仲間なんて、要らないじゃん!あんなのただの重りだよ〜〜??


仲間の存在を否定するこいつが

俺は大嫌いだ


もう一発、かまして見るか、と動こうとしたその時、誰かがあいつに向かって撃った


撃った人物は片手に銃を持ち、片手でタバコをふかし、ヘラヘラ笑いながらこう言った


鬱:楽しそうに喋っとるとこ悪りぃけど、それ以上僕らの仲間おちょくって馬鹿にすんのやめてもらえる?

殺すよ?


なぜ彼がここにいるのだろうか、頭には包帯が巻いてあるから、治療は受けたんだろうけど


蛇:なに?なになになに??まーたお仲間さんの登場??見るからにお荷物さんが、邪魔しないでよ


弾は避けたものの、明らかに機嫌が悪くなり、先ほどよりもっと濃い殺気を出す蛇


鬱:確かに僕が戦闘に対してお荷物なのは当たりやで?僕弱いし、でも

それはみんなに助けて貰えばいいだけやん?なぁ、みんなw


いつのまにか集まって来ていたらしいこの軍の幹部達が同意をする


それを聞いてから、彼はこう続けた


鬱:この戦乱の世じゃ、一人では人間生きていけねぇんだよ


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クロ - お疲れ様です。がんばってください!!!(読み終わる前) (2021年12月19日 18時) (レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪(真顔) (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年9月10日 22時

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