第29話 ページ31
貴方side
ゾムとの会話は結構楽しかった
俺がノロノロ字を書いているのを、なにも言わずに待っていてくれた
俺はあれから3日も寝ていたらしい、ロボロにかなり心配をかけた
体が重たい、以前のように走り回りたい、なんてゾムに書き言えばゾムは困った顔をしながら
ゾ:って言われてもなぁ〜、しんぺい神に怒られんで？今やったら追加でロボロにもなw
と返してきた
怒られるのには慣れている、俺は思い立ったらすぐの人間だから、じっとなんかしてられない
貴「ちょっと出歩くくらいならバレないだろ？
ゾ:どうやろなぁ？w
貴「ダクトを使えば監視カメラにも映らない
ゾ:まぁ、せやなw
貴「あのダクトは中庭に続いてるはず
ゾ:！、なんでわかったん？
貴「秘密だ
貴「ゾム
貴「俺は中庭に行って見たい
ゾ:えー、、、しゃぁないなぁ、今回だけやで？前に助けてもらった借りあるしw
貴「ありがとう
ゾ:はよ喋れるようになってな、Aの声、全員ちょっとしか聞いたことないからww
貴「了解
ゾ:了解ってwかったいなぁwwまぁええ、ほら、行くんやろ？
そう行ってゾムは俺に向かって手を差し出してきたので、その手をありがたく掴んで立つ
体はやっぱり痛かったが、そんなことよりも中庭に、外に行きたかった
ゾムが天井にあるダクトに登って行った、俺も真似をして登れば
少し身体が鈍っているように感じた
当たり前だろう、3日も寝ていれば、体だって鈍ってしまう
前を中腰で行くゾムが気配を消したから、俺も真似をして気配を消す
するとなぜかゾムがバッ！とこちらを振りむき、こう言った
ゾ:びっくりしたwいきなり気配消えたから、どっか行ったかと思ったわww
貴「行くわけない
俺がそう返せば、ゾムは「そうやんなw」と笑ってまた進み始めた
驚かせてしまった、後ろにあった気配が一瞬で消えたのだから当たり前だろう
悪いことをしてしまった、背中をつつくなりなんなりして、言えばよかったか
俺はここで初めて喋れない不便さに気がついた
喋れなければ、咄嗟に声をかけることすらできない、、、それでは
仲間は守れない
最大限に警戒しなければ、もう失うわけにいかないんだ、失敗は許されない
たとえここが軍事基地内だとしても、観光客がいないなんて言い切れない
常に全てを疑え
常に仲間を守ることを考えろ
前を行くゾムの背中が
何故か
とても儚く見えて
少し
本当に少し
怖かった
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クロ - お疲れ様です。がんばってください！！！（読み終わる前） (2021年12月19日 18時) (
レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪（真顔） (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月10日 22時
