第26話 ページ28
貴方side
少しして、今の喉の状態が分かったしんぺい神によると
し:火の粉を吸い込みすぎて、喉が火傷してるみたい、この様子だと痛みは一、ニ週間、声は三週間は出ないままだと思う
だそうだ、また出せるようになるのなら、別に問題はない
会話をするのが少し面倒くさいだけだし、そもそも俺は元からあまり喋らない方だ、と思う
しんぺい神が喉を見ている間に、天音が呼んできたらしいこの軍の幹部たちが集まってきていた
しんぺい神が喉を見終わり、喉の状態を教えてくれたと同時にあの金髪の男が入ってきた
どうやらこれで全員、総統含め幹部が揃ったようであった
俺は取り敢えず、しんぺい神に貰ったペンを使って貰ったスケッチブックに字を書き
あの時突き飛ばしたあの金髪の男を指差し、その字を見せた
貴「無事?
書く時間を短縮するために短く、問いたいことだけを書いた俺の字を見て、金髪は答えた
?:無事だ、怪我も少しかすり傷を負った程度で済んでいるゾ!
貴「良かった、総統が死んだら、軍は潰れるからな
?:!、俺が総統だと、いつ気がついた?
貴「あの時、あの戦場で
?:見て、分かったと?
書くより早いかと、頷いて答えれば、ニヤリと笑う総統
こいつは変な奴だ、敵軍の死にかけの兵なんかを助けて治療するなんて
そう思っていることがバレたのかはわからないが、金髪は口を開き
グ:俺はグルッペン・フューラー、この軍の総統をしている。
お前を助けたのにはもちろん意味がある、1つは助けてもらった恩返し、もう1つは、、、
是非とも仲間になってもらいたい!!!
貴「は?
天:は?って書くんはやっwww
貴「わけがわからない、意味がわからない
天:あー、あのなA
と、説明を始めた天音の言葉に耳を傾けること数分、俺は盛大にため息をついた
戦争を始める前から仲間に入れようと考えていたなんて、、、
いや、それよりも、あの恥ずかしい独白を聞かれていたことが一番問題だ
ここにいる全員が聞いたらしい、これはあれだ、頭を殴ればいいやつか?
取り敢えず、心配そうにこちらを見つめ続けている天音に問う
貴「お前はいいのか
天:え?なにが?
貴「俺はお前を、仲間を護れなかった男だ。仲間一人護れない男を仲間にして、いいのか
そう、長々と書いたスケッチブックを天音に見せた瞬間、ざわめいていた周りが突然静かになった
なんだ?
なにかしたのだろうか、、、?
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クロ - お疲れ様です。がんばってください!!!(読み終わる前) (2021年12月19日 18時) (レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪(真顔) (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月10日 22時