第20話 ページ22
貴方side
貴:ここが俺とお前の墓だ
総統:なるほど、誘導されていた、と言うことかw
貴:俺も無能じゃないんでな
総統:知ってるさ、ずっと前から
俺も総統も睨み、笑い合いながらも動かない、お互いがお互いの隙を伺っていた
一発、近くに砲弾が着弾し、爆発した、と同時に動く俺と総統
ギィンッ！！とまたもや重なり合う刃と刃、押し合いでは拉致があかないことは俺も総統もわかっている
だから、すぐに動いた
最初に動いたのは総統だった、蹴りを腹に向かって放ってきた
俺は飛んできた足を掴むことで攻撃を止め、一瞬体制を崩した総統に向かって銃を撃った
撃った弾は総統の頬をかすめて血を飛び散らせ、総統はそれを見て不敵に笑った
一度距離を取るため、後ろに飛べば、目の前に砲弾が着弾し、砂煙が舞い上がった
その時
砂煙の中に、キラリと鈍く光るドックタグが一瞬見えた
たった一瞬だったが、俺はその可能性に賭け、一発、弾を撃ち放った
銃口から発射された鉛玉は美しい一線を残しながら砂煙の中に消えた
砂煙が晴れた次の瞬間、俺が見たのは、胸から血を流し倒れる総統の姿だった
どうやら俺は賭けに勝ったようだ、ドックタグに向かって撃てば胸に当たるはず、という賭けに
ドックタグは大体胸の近くにさがっている、戦闘中は服の中に直すが
総統のドックタグは俺が追いかけながら放っていた弾によって服がやぶれ外に出ていた
それを見ての賭けだった
もし、ドックタグが胸の前ではなく、空中で光っていたのであれば
俺は確実に総統を殺り損ねていたところだった
胸を撃ち抜かれ、ピクリとも動かない総統を思いっきり蹴ってから
周りを見てみた
ゴロゴロと転がっている死体のほとんどは＊○軍の兵士のものだった
チラホラと見える倒れている我々軍の兵士達はまだ生きているようだった
総統も殺した、幹部も沢山殺ったし、未練は何もなくなった
どうせ死ぬなら、生きることができそうなやつらを助けたってあいつらは怒らないだろう
そう勝手に結論付けて
ずっと踏み続けていた総統の頭から足を退けて、倒れている我々軍の兵士に声をかけた
貴:おい、生きてるか？
兵士1:くっ、総統閣下、、、貴方の今後をもっと見たかったっ！！！
兵士2:うぅ、、、無様に死に行く俺たちを許してくださいっ！
我々軍の総統様は、相当兵士たちに慕われているんだな
あいつとは大違いで
少し笑ってしまった俺はきっと悪くない
と、思う
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クロ - お疲れ様です。がんばってください！！！（読み終わる前） (2021年12月19日 18時) (
レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪（真顔） (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月10日 22時
