第17話 ページ19
貴方side
テントから素早く出て来たのは緑のパーカーの男、ゾムだった
ゾ:あ、なんや、お前かぁ
なんて、気の抜けた声を出しながら俺を見るゾムを無視して、テントの中をのぞいて見た
中には金髪紅目の男と、黒髪赤目の男にオスマンが地図を囲んでこちらを見ていた
オ:あ！君昨日の！生きとったんやな！！
？:昨日の、、、？あぁ、助けてくれたと言う恩人か！！
？:そんな恩人さんが何の用ですかねぇ？今ちょっと忙しいんですけど？
金髪と黒髪の言葉は無視して、オスマンに向かってハンカチを投げた
貴:、、、ハンカチ、確かに返したからな
？:！！お前まさか、蜂、か？
黒髪が俺を見てそういった、その名前で呼ばれるのは久しぶりだ
だが、はいそうです。と答えてやる義理は俺にはない、借りたものはもう返した
くるりと踵を返してテントを出ようと後ろを向いた、と同時に腕を掴まれる
オ:ストップ！ストップ！！お願いやからこれだけは答えて！！
あまりにも必死なその声に、仕方なく立ち止まり振り返ってオスマンの顔を見た
するとオスマンは少し息を整えた後
こう言った
オ:天音って知らん？
ーーーーーーー
no side
それはとてもわかりやすい反応だった、見開かれた目に宿る後悔と悲しみと、何処かへ向けられた強い憎しみ
天音、その名を持つ人物はAにとってはどんな宝より大事なものだった
あまりにわかりやすい反応に、いつも冷静なオスマンですら驚き言葉を一瞬失った
その一瞬のうちにAはオスマンが掴んでいた手を振りほどきテントの外に出て行ってしまった
慌てて追いかけた3人の瞳に映ったのは、憎らしそうに敵の総統がいる敵本部を睨みつけながら
５つものドックタグを握りしめ、歯を食いしばっているAの姿だった
ーーーーーーーー
貴方side
オスマンが何故天音を知っていたのか、それは考えたらすぐにわかった
天音は我々軍のスパイだったんだろう、それなら、天音のことを知っていても納得がいく
こいつらは、怒っているのだろうか、仲間を守りきれなかった俺を
俺の顔を見て驚いた表情を見せるオスマンと金髪と黒髪を見ていられなくなって外に出た
遠くには俺の最大の獲物である総統がいる本部がうっすらと見えた
ドックタグを握りしめながら、どう消してやろうかと考えながら
地面を強く踏み込んで戦地に向かって走り始めた
天音と俺の名が彫られたバディドックタグをオスマンに投げ渡しながら
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クロ - お疲れ様です。がんばってください！！！（読み終わる前） (2021年12月19日 18時) (
レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪（真顔） (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月10日 22時
