第11話 ページ13
貴方side
ハンカチをポケットに大事にしまって、またオスマンの前を歩き始めれば
数分で出口が見え始めた、と同時にオスマンのインカムから声がかすかに漏れて聞こえ始めた
オ:あ!やっと繋がった!!俺は無事、ゾムとは別れてしもてんけと、ゾムは無事?
先程まで一緒にいた護衛はゾムというらしい、ゾムという名には聞き覚えがあった
味方最大の脅威と味方に呼ばれる程の戦闘能力を持ち、仲間を護ってきた男
成る程護衛を任される訳だ、と一人で納得していればオスマンの顔色が悪いことに気がついた
振り返ってじっとオスマンを見つめれば、オスマンは不安そうな表情を見せながら
オ:仲間が、、、
と一言、か細い声で漏らした
大方仲間と連絡が取れなくなって、どこにいるのかも生きているのかもわからないんだろう
その時の不安はよくわかる
その後の絶望も、後悔も、よく知っている
オスマンの腕を掴んで引っ張り、出口まで走っり出て、近くにあった馬小屋から馬を拝借
その馬をオスマンに押し付けて、俺は初めてオスマンに向かって声を出した
貴:、、ここから馬で走っ十数分くらい先に湖がある、そこで待ってろ
湖の場所を指差しながらそう言えば、オスマンはとても驚いた顔を見せた
驚くオスマンをよそに、俺はゾムと別れてしまった地点まで走った
ーーーー
少し走った所で敵に遭遇し、暗殺すれば運良く壊れていないインカムを手に入れた
それを素早く耳につけて、会話を盗み聞けば、なんとなくわかった
ゾムは負傷、軍の内部に逃げ込み、今は屋上に向かっているらしい
向かっている、というか、向かうしかない、の間違いだけれどな
下から追いかけられてたら、上に逃げるしかないからな
敵に紛れて屋上に向かいながら、小さな端末で防衛システムをハッキングする
数分でハッキングし終わり、屋上に行くための階段の全てのシャッターを下ろした
もちろん俺がスライディングで階段に入ったった後でだ
向かっている途中であった兵士達は片っ端から始末して行った
途中、幹部が数名紛れ混んでいたような気もするが、内政ばかりやっていたからか、弱かった
屋上に着き、そっとドアを開ければ、ナイフが飛んで来たからスッと避けた
ナイフが飛んで来た場所を見れば、ゾムが足を抑えてこちらに銃口を向けていた
ゾムから溢れる殺気が自然と戦場を思い出させる
不愉快だ
だから
貴:さっさと逃げるぞ
ーさっさと忘れようー
661人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
クロ - お疲れ様です。がんばってください!!!(読み終わる前) (2021年12月19日 18時) (レス) id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
天音 - つい最近読み出して、ここまでずっと同じ名前でやっていたら同じ名前だったからびっくりしましたwww (2021年4月5日 13時) (レス) id: b4e0578ead (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - めとめがあうー♪(真顔) (2019年3月6日 2時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
紅色狐 - 最近読んでみました(*^^*)すごくいい物語だと思います。これからもほかの作品期待してます。 (2018年10月28日 14時) (レス) id: d7846a71cd (このIDを非表示/違反報告)
チョコチップメロンパン(プロフ) - この物語がアニメ化するなら蛇は宮野真守さんが似合いそうだな (2018年10月23日 7時) (レス) id: 71d0a5c15e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:地縛霊 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年9月10日 22時