第54話 ページ10
貴方side
目の前で闇が広がり、ふわりと消える、そこには血だまりと血に汚れた男
貴：ここで食うなよ、掃除が大変だろうがっ！
先手必勝、と言わんばかりにそう言いながら男の頭に回し蹴りをする
男は反応しきれなかったのか、見事に窓を突き破って下は落下
人間なら死んでいて当然の高さだが、あいつは食人鬼、死にはしていないだろう
城が荒らされるのは本当に困る(仕事が増える)のでさっさと始末しなければ
そう考えて、自分も窓から下へ降りる、降りると同時に蹴りが横腹へ飛んできたので、それをひらりとかわす
貴：やっぱり、生きてたか
男：あれくらいでは死なん
貴：知ってるよ、だからこうして降りてきたんだろうが
流れるように会話をして、またお互いが素早く動く、繰り出された拳をいなして、勢いよく腹をぶん殴る
力に任せて拳を振るうだけでは当たりはしない、どうやら男はあまり戦闘は上手くないようだ
俺に殴られて吹っ飛んだ男は木にぶつかって停止した
内臓やったかな？
なんて考えながら、男を警戒する、男はふらりと起き上がると
理性をなくした瞳でこちらを睨んだ
貴：あーあ、理性が吹っ飛んだか、これだから生人喰らいの連中は、、、(呆
生人喰らいは理性を保つのが苦手らしく、1人人間を食べてしまえば
己が欲するままに人間を喰らい続ける、理性を保つことができないのだ
襲いかかってくる男をかわして、足を引っ掛けて転がし、地面に組み伏せた
暴れる男、もう完全に理性を無くしてしまったらしい、こうなってはもう無理だろう
貴：ここに来てしまったことを後悔するといい、あの世で、な
組み伏せた時に首に当てていたナイフを引けば、男は動かなくなり
少しすれば完全に灰となって消えてしまった、食人鬼は死んだら灰になるようにできているんだ☆
灰は全てかき集めて川に流しておいた
戻って来て、跳躍して降りて来た窓から部屋に入れば、まだ全員残っていた
貴：？、まだみんないたのか？？って血臭っ！早く掃除しないとなぁ、、、
俺がそう呟いて、血に汚れた床を見ていると、何かを考えていたらしかったグルッペンさんが口を開いた
グ：A、お前について、、、食人鬼について詳しく教えて欲しい
そう言った目はいつしなく真剣だった、そんな真剣な瞳に俺は
貴：もちろん
そう、こちらも真剣な目で返した
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ゆき - 最高の作品ありがとうございます‼ (1月3日 18時) (
レス) @page29 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - もう、、、ね？この作品もほかの作品も、作者様もだーいすきっ (2021年12月18日 19時) (レス) @page30 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
フィルライ(プロフ) - 最高でした！何度も泣いて、(*´；ェ；｀*) (2021年10月30日 21時) (レス) @page32 id: 5dffbeb247 (このIDを非表示/違反報告)
RrmJBvVXpEJPHxp(プロフ) - やばい泣いてしまったw いままでで１番好きかも() (2021年10月12日 18時) (レス) @page29 id: 6764401e10 (このIDを非表示/違反報告)
ユイト(プロフ) - とても面白かったです！質問なのですが、死人喰いの鷹を飛ばした人とハッサはやはり亡くなってしまったのでしょうか？？ (2021年8月11日 4時) (レス) id: 15b43484e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年11月25日 22時
