第80話 ページ35
貴方side
思えば俺は戦争や争い事は大嫌いだ
大事なものを失ってばかりで
得られるものなど何にもない
共にいたいと思った人間が明日自分の横で死んでいることなどザラにある
戦争とは忌むべきことだ
けれど、この軍ではあまりそうは思わない
指揮する人間がいいからか、自信を持って負けない。と言い切れるからだろう
それでもヒヤリとはするのだが
こんな時代で生きている以上は仕方のない話だ
エ:せや、いっこ聞いてもええ？
そう言って教授が珈琲を俺に手渡しながら問いかけて来たので「はい」と返事をした
すると教授は少しの間を開けて、問うた
エ:君はトントンさんが嫌い？
貴:今はとても。
ぶっ、と吹き出して笑う秋瀬の腹を殴りつつ、苦笑している教授に補足する
貴:今は、です。あの体型と鈍り切った本能を研ぎ直していただけるのであれば、まぁさほど嫌いではなくなるかと。
エ:あー、なるほどな。つまりトントンに憧れて入って来たのに、トントンがアレやから怒ってるんやなw
貴:、、、まぁ、そんなところです。あのふざけた体型だけは許しません。
秋:きびしーw
貴:上官の危機を察して咄嗟に動けない右腕がいてたまるか。
秋:なに、あん時のことまだ怒ってんの？
貴:当たり前だ。あいつがちゃんと動いていれば、お前がああなることもなかった。
我々に庇い立てするなと言う前に、そうせざるを得ない状況にならないようにしてもらいたいものだ。
我々は所詮盾なのです。使う人間が馬鹿なら当たり前のように早死にしましょう。
前世がそうであったように
エ:上がしっかりしろって言いたいんやね。
貴:しっかりしていて当たり前かと。
エ:この軍はしっかりしてへん？
貴:はい。、、、けれど、そこがこの軍の強みであることは正直否定できません。
秋:しっかりしてない、けれどそこが縛りすぎないでいい、、、って感じですかね〜。
まぁ全体的にみたら他よりしっかりもしてるんでしょうし、柔軟に下の声をかけるのはいいのでは？
エ:君らが点をつけるなら、この軍は何点なん？
教授の言葉に秋瀬と顔を見合わせて、お互いすぐに答えを出した
「「満点ですよ」」
貴:こうして幹部様に文句を言えている時点で他の軍より秀でていると小官は思います。
秋:個人個人に多少の問題はありそうですけど、それは『個性』の一言で片付けられますし。
俺達の回答に
教授はなぜかとても嬉しそうに笑った
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ゆな - 更新ガンバレェ！！一番右の星をぽっちとしました←言う必要あったのかなぁ？まぁいいや では応援してます！ (2020年3月23日 14時) (
レス) id: df7125e07b (このIDを非表示/違反報告)
全員嫁 - 新しいのが投稿されていて凄く嬉しいです！！！これからも頑張ってください！無理はしないようにして下さいね！ (2020年3月16日 6時) (レス) id: a8834356f6 (このIDを非表示/違反報告)
４７ - 16話で「ナビゲートは大丈夫がやる。」になっていますよ〜｡ (2020年2月23日 20時) (レス) id: 08487fa41c (このIDを非表示/違反報告)
樂-Raku-(プロフ) - 泣きました､､､これからも頑張ってください(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2020年2月7日 18時) (レス) id: 1cdd0676ea (このIDを非表示/違反報告)
梅酒緑茶(プロフ) - 続編おめでとござます！！大好きですううう (2020年2月6日 17時) (レス) id: e7f71a0c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年2月4日 21時
