Stage25 ページ27
Stage25
Aは秘密の特訓をしに本来閉館しているはずの時間のアイスキャッスルはせつにやってきた。今ならヴィクトルや勇利くんは晩御飯を食べているから何人も気にせず、練習に集中出来る。
片耳にイヤモニを装着してリンクへと上がる。流れているのはライブの時に発表する予定の新曲だ。一通り聞きながら足慣しに3ループを飛んでみる。いつもより不安定だけど、ちゃんと着氷できた。成功だ。気の向くままにステップを踏んで、曲のクライマックスにスピンを加速させる。
そうして曲が終わると自分の集中力がが周りに分散するのを実感する。急に大きくなったブレードの削る音に人の気配。……人の気配?周りを見渡すと勇利くんが気まずそうにこっちを見ている。
なんか考え事してて来たんだろうなぁ、と思いながらも自分の練習を見られたことに動揺する。出来たらこれはライブの時に驚かせたいのだ。
素知らぬ振りをして勇利くんに声を掛ける。
「練習しに来たの?」
縦に動く首を横目で見ながら、勇利くんと塀越しの位置に滑る。だが、今日の彼は少し敏いようだった。
「何の練習?」
聞かれたくないことをストレートにつかれてしまった。Aはあは、とから笑いをすると勇利くんに顔を背けられた。怒ったのかと思って少し焦る。普段、あまり自分の感情を表に出さない勇利くんが感情をあらわにするのは相当な時だ。
どう声を掛けようか考えていると、勇利くんが先に口を開いた。
「ま、言いたくないなら聞かないけど。」
いつもあんなに優しい声色を奏でている勇利くんの声じゃない。低いトーン。それも相まって、Aの心に突き刺さる。突き放された。そうとしか思えないAは荷物もそのままに手早くスケート靴を脱いで出ていく。
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岡崎雪(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 長々と放置気味で申し訳ございません。本日更新いたしましたので、もしよければご覧下さい。 (2017年7月27日 2時) (レス) id: 0853e273f8 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています(笑) (2017年3月16日 0時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
岡崎雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。主人公には伏線が多いため、設定ページを設けておりません。職業についてはStage3まで読み進めて頂けたらわかるかと思います。 (2016年12月28日 12時) (レス) id: 0853e273f8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 夢主の職業がよくわからないです (2016年12月28日 12時) (レス) id: 6025f4bd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:岡崎雪 | 作成日時:2016年12月27日 0時