Stage14 ページ16
Stage14
Aは早くもバテはじめていた。2人の数メートル前には悠々と自転車を漕ぐヴィクトルがいるのだが、スピードを緩める気は無いようだ。横で同じように走っている勇利は太っているとはいえ、まだ少しは余裕があるようだ。
最近体力作りをしていなかったとはいえ、早速女子と男子の体力の差を見せつけられ、少し絶望感を感じているのであった。その後、しばらく走り続け、勇利もバテた頃にアイスキャッスルはせつの建物がようやく見えてくるのであった。
ヴィクトルが受付にいた西郡ファミリーに、自己紹介をして驚かれたあと。私達はアイスリンクでヴィクトルの滑っている姿を眺めていた。
｢あぁ……４回転フリップ!!｣
｢任せてママ！｣
｢動画は私が！｣
｢この情報アップしていい!?｣
｢非公開だ！スケオタ三姉妹!!｣
フィギュアスケート界の絶対王者のジャンプを見て感動している優子の横でカメラと携帯をキッチリ構えているスケオタ三姉妹にAや勇利は呆れている。
いつぞやのヴィクトルがこっちに来た時のような混乱が生じては困る。
｢まじかよ……。｣
いまだにヴィクトルが勇利くんのコーチをすることが少し信じられない豪くんは勇利くんの横でポツリと漏らす。勇利くんも頷くことしか出来ない。
｢とりあえずここをホームリンクとして使いたいってさ。……いいかな？｣
勇利はAの家に行く前に話し合ったことを西郡に頼んでみる。すんなり快諾してくれる。
｢まーAからもさっきホームリンクにしたいっていうお願いがあったしな、上には話しとくよ。｣
昨晩、辞めるかもしれないと話していたAがここをホームリンクにすることを考えていると知って、勇利は驚く。その様子を見ていたAは勇利にちょいちょいと手招きする。
｢勇利くん以外には昨日の事言ってないから。｣
他の人に言わないでね、と素直にやってきた勇利に耳打ちをする。
一方の勇利は話の内容よりも先に耳にAの吐息があたって、そちらに意識が行ってしまう。
僕以外には言ってない、つまりこれはAちゃんとの2人だけの秘密なのだ。と、ワンテンポ遅れて話の内容を頭が理解すると、なんだか嬉しくなって勇利はほんのり赤くなっていた顔をふにゃっと崩して笑うのだった。
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岡崎雪(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 長々と放置気味で申し訳ございません。本日更新いたしましたので、もしよければご覧下さい。 (2017年7月27日 2時) (
レス) id: 0853e273f8 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています(笑) (2017年3月16日 0時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
岡崎雪(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。主人公には伏線が多いため、設定ページを設けておりません。職業についてはStage3まで読み進めて頂けたらわかるかと思います。 (2016年12月28日 12時) (レス) id: 0853e273f8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 夢主の職業がよくわからないです (2016年12月28日 12時) (レス) id: 6025f4bd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：岡崎雪 | 作成日時：2016年12月27日 0時
