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コンコンコン…
朝8時。
いつものようにドアのノックの音で目が覚めた。
「今日の朝食はフレンチトーストよ。私はこれから出かけるけど、どこかに行くなら鍵かけるのよ。玄関に置いてあるから」
「ん…はあい」
「いってきます」
「いってらっしゃい…」
ロシアに来て5日。
私は一度も外に出ていない。
とはいっても、そこまで暇じゃない。
掃除したり、ピアノを弾いたり、絵を描いたり。
バルコニーから見える景色を描くのは、なぜか飽きない。
「今日は晴天ね…」
カーテンを開けて、バルコニーに出る。
パジャマ姿だけれど、朝は人が少ないから大丈夫だ。
思い切り深呼吸して、伸びをする。
これが最近の毎朝の日課。
「ねえ、そこの君!」
「えっ?」
「おはよう!何してるの?」
声が聞こえる方に目を細めると、そこには私よりも年上であろう少年が立っていた。
…誰っ。
しかも私パジャマ姿なのに!
恥ずかしい…!
「あっ!待ってよ!」
「さ、さようならっ」
部屋に入って、カーテンを素早く閉める。
おーい、という声が聞こえるけど聞こえないふり。
誰なのあの人…
びっくりした。
心臓がどきどきしてる。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年9月12日 22時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつまいも子 | 作成日時:2017年7月25日 15時