となりにきたくん。【北信介】

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＿＿ある日の帰り道。





「なぁー、サムぅ、俺彼女ほんまにほしいわ

ぁー」




「何やねんいきなり。･････････」





「えッ、突っ込まないんかい。


そいでさぁ、････････････




･･･北さんに彼女いんの、知ってた？」









「････････････････････････ぇ?」









流石の治も、この衝撃発言に思わず



スマホから顔を上げた。




「しかも相手、隣クラの津守 Aやで。


なぁ、あのギャル中のギャルやで、なァ！？」





「･･････だから何や、ツムには関係ないやん」





とは言いつつ、治の目には「あの金パの？」と



いう驚きの色が隠せないでいる。





「だから俺、聞いてきてん。北さんに。




『北さん、本当に彼女、津守なんですか』




っつって。そしたらめっちゃ迷惑そうな顔して,




『･･･だから何や。お前には関係ないやん。』




･･･て。なんでサムも北さんもそんな冷たいん



かなぁ････････････。」







「･･････････････････続きは？」







「･･･その後いきなりめっちゃ柔らかい顔して、




『･･････せやで。あいつはあんなだけど、



なんか、俺と似てるとこあるからな。』





･･････と。





『津守のこと好きですか？』て聞いたら、







『･･･････････････おん。好き』





っつってめっさ顔隠してたで。



なんや、北さん可愛ええなぁ！



もう俺恥ずかしゅうて、ニヤニヤしてにげてき



てしもたわぁ！！」





「･････････追跡するんか？」





「おう、そのつもりや！」







「･･････定期的に報告しろよ。」

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