僕の名前をキミは知らない。 (ページ7)

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''来ないでっ……………………………''

私は、何からか逃げていた

そこは学校だった

''もう、やめてっ………………………''

「来ないでっ！！！！！…………っは、……………はっ……」

目が覚めた。

夢だったみたい。

リアルな夢だった。

私は何かから逃げていた。

それが過去の記憶と関係があるのか
それとも、今の記憶のない自分を表しているのかは分からないけど

ピーンポーン

「えっ？」

もしかして、テヒョン？

今何時？え、7時半、うそ…寝坊だ！

______________________

「やーっぱA、寝坊してた。スマホ鳴らしても出ないんだもん」

「テヒョン…」

「朝飯の時間ないと思って、家からおにぎりとお茶もってきたからとりあえずこれ食って」

「ありがとう」

テヒョンは優しい。

ずっと優しかったのかな、私に

「テヒョン、モテるでしょ」

「なに、急に」

そうテヒョンは吹き出した

「こんなに優しいし、サッカーも上手いし、かっこよくて、モテないわけないね」

なのにどうして私なんかと？

「なーに言ってんの。A以外からモテたって意味ないし。サッカーもAがやってるの見て、かっこいいっていったから始めたわけであって、でもそんなかっこいいて言われると、照れるな」

そうテヒョンは笑った。

「どうして、テヒョンは私と…………」

''俺みたいな完璧な男を振るってなんなの''

ゾクッ

なに、今の声

テヒョンじゃない…………

今の記憶は誰なの