僕の名前をキミは知らない。 (ページ3)

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冷蔵庫を見ると、飲み物や野菜が入っていた。

その中には、11月25日の賞味期限のケーキが置いてあった。

カレンダーを確認する。

彼が明日は月曜日だと言っていたから、3日前だ。

賞味期限、切れてる。

箱の外には一緒に手紙も付いていた。

【A、好きだよ】

たった、それだけが書いてあるレターだった。

これは、さっきの彼からだろうか。

モンブランが4つも入っていた。私、モンブラン好きだったんだ…

置いてあるスマホを見てみた。

11月26日、2日前の不在着信には
テヒョンという名前がいっぱいあった。

これがさっきの彼だろうか。

その中に、ソヒという名前があった。
女の子、かな？

あとは非通知着信が一件。

非通知……だれなんだろう、この人

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朝、起きると歯を磨いて、冷蔵庫にあったパンを焼いて食べた。

クローゼットを開けると、そこには制服があった。

私本当に高校生だったんだ。

何年生なんだろう…

ちょうど着替え終わると、ピーンポーンとインターフォンが鳴った。

「おはよう」

慌ててローファーを履いて外に出た。

ドアを開けるとそこには、黒い制服をきた昨日の彼、私の恋人がいた

「おはよう。て、お前、鞄は？」

「え？」

そういえば私、なにも持ってない

「はあ、もう。どんくさいとこは変わってないんだから」

「ごめん」

彼は、私の鞄に携帯とか財布とか、教科書とか詰めてくれた。

私の時間割知ってるってことは、同じクラスなのかな

「ほら、行くぞ」

「うん、ありがとう」

「大丈夫か、まだ気分悪いんじゃ？」

「……平気だよ」

体は大丈夫

大丈夫じゃないのは、私の記憶…