Spring Breeze (ページ23)

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照side

会社の新プロジェクトに参加することになった。

午後からその打ち合わせ。

うわぁ、もうこんな時間か…。

予定より大幅に終わりが長引いている。

打ち合わせ中に時計を何回見たかわからない。

今日は佐久間先輩が歓迎会を開いてくれる日。

そんな大事な日になんで長引くかなぁ…。

約束の時間は18時。
もう30分も過ぎている。

辰哉「じゃあ、今日はこの辺で。長引いちゃって
すみません。お疲れ様です。」

荷物をまとめ、帰る準備をする。

もっと早く終わると思ってたのにな。

辰哉「おーい。照！ちょっといい？？」

「はい。なんですか？」

プロジェクトリーダーの深澤先輩。

佐久間先輩と同期だ。

辰哉「プロジェクトのこと相談したいんだけど、
この後どう？飯でも行かない？」

深澤先輩と仕事の話をもっとしたい気持ちもあったが、今日はどうしても無理だ。

「すみません。ちょっと予定が...。」

辰哉「なんかあんの？」

「佐久間先輩に誘われてて。」

辰哉「ふーん。そうなんだ。じゃあ違う日に
行こ。」

「ほんとすみません。またお願いします。」

辰哉「別に謝ることじゃねーよ笑。明日も朝から打ち合わせやるからな！お疲れ。」

「お疲れ様です。」

俺は荷物を持って足早に会社を出た。