私を見つめて ページ5
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半刻が過ぎ、任務の時間が迫ってきていた。
「3人揃ったな!では行こう!」
煉獄さんがそう仰った瞬間、3人で走り出す。
もちろん呼吸を使っているから普通の人には見えない速さである。
「煉獄さん、帰りに花屋に寄ってもよろしいですか?」
「構わん!」
「ありがとうございます」
「Aさん」
「?」
「私、貴女の呼吸は見たことがないから楽しみ」
「あら本当ですか?楽しみにしていてくださいね」
半刻ほど走って、任務の場所に着いた。
ここは本部からだいぶ離れた山奥。
下弦、もしくは上弦がいる可能性があるから私達柱2人が駆り出されたという訳だ。
「…ここの山に入った隊士は全員行方不明だそうですね」
「そのようだな!…む、これは日輪刀か?」
「…そうですね」
傍には血の着いた羽織と、隊服が落ちていた。
隊服は所々破れていて、鬼に喰われたのだろう。
「いくつもありますね。
もし鬼が一体だとしたら相当強くなっているはずですけれど…」
「っ夢野!!!」
鬼だ。
「っ、夢の呼吸 壱の型 夢の
私の呼吸は基本、鬼を眠らせたり動かなくさせる型である。
壱の型は体のどこかに刀が触れれば即眠る。
今は腕に掠ったから、鬼は眠った。
「…さて」
閉じた目を無理やり開け、数字が刻まれているかを確認するも、何も書いていない。
「ただの雑魚鬼ですか。まぁ私の刀を腕に食らうくらいですからね」
私の日輪刀は短く硬い、短刀である。
蜜璃さんのような柔らかさは一切ない。
そして型は、夢の呼吸という名に合わぬ恐ろしいものなのである。
「夢の呼吸 参の型 明晰夢」
明晰夢、自分の思ったとおりになる夢。
頭で考えたことがそのまま現実に起きる型。
「、いま、どうやって…」
「そういう呼吸なの。説明は難しいわ」
「相変わらずAと任務をすると間が出来るな!」
「まぁ、夢ですもの。余裕を持たないと呑まれてしまいますからね」
私の戦い方には賛否両論で、蛇柱にはよく
「もっと早く片付けられんのか眠らせてから斬るという余計な手間などいらんだろう。間などいらん。さっさと済ませろやれるだろ」
と、ネチネチ言われてしまう。
「これが私の戦い方ですから」
「ははは!そうだな!」
さて、あと2匹ってところね。
片方はそこそこ、もう片方は多分上弦に匹敵するレベル…そんな気配がする。
「おおお!!?女が2人もいるじゃねぇか!」
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- 金 運: ★☆☆☆☆
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ろくきゅうろくなな(プロフ) - 春雷さん» コメントありがとうございます!このお花シリーズ続けるか迷ってるんですよね(笑)頑張ってとのことなので続けてみようと思います! (2020年5月11日 15時) (レス) id: 2b1d6dc33e (このIDを非表示/違反報告)
春雷 - 。゚(゚´Д`゚)゚。善逸〜… 感動しました… 花言葉って素敵ですよね。今後も頑張ってください! (2020年4月8日 11時) (レス) id: 561c6ca45d (このIDを非表示/違反報告)
ろくきゅうろくなな(プロフ) - 蜂蜜色さん» コメントありがとうございます!気に入って頂けて嬉しいです。本当に励みになります!! (2020年3月17日 1時) (レス) id: 2b1d6dc33e (このIDを非表示/違反報告)
ろくきゅうろくなな(プロフ) - るーさん» 嬉しいです!!ありがとうございます!他の作品も良かったら読んでくださいね( ˙˘˙ ) (2020年3月17日 1時) (レス) id: 2b1d6dc33e (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色 - 泣きました、、、家族がいなくてよかった、きっと変な目で見られましたよwすごくこのお話が好きです! (2020年3月16日 20時) (レス) id: 9301ed3906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろくきゅうろくなな | 作成日時:2020年1月21日 23時