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「あぁぁ、彼女の事はいったん置いておきましょう！このままでは学園が火の海です！誰かあの狸を捕まえてください！」
クロウリーは少女に自身のマントを渡して性別を隠すと、当りに蔓延する炎を見て慌てて命令した。
さっきからこの男、慌てすぎではなかろうか。
「ッチ。…かったりぃな。」
褐色の肌の男が首に手をやりながら怠そうに言う。
「アラ、狩りはお得意でしょ？まるまる太った絶好のオヤツじゃない。」
そんな男に美しい男が促した。
「なんで俺が。テメェがやれよ。」
「クロウリー先生、お任せください。幼気な小動物をいたぶって捕獲するという皆さんが嫌がる役目、この僕が請け負います。」
この状態に眼鏡の男が救世主となって前に出る。
何でも良いから早く火を消してほしいものだ。
「さすがアズール氏。内申の点数稼ぎキマシタワー。」
タブレットがすかさず呟く。
もはやカオスと化してるこの場でクロウリーの声がまたもや響いた。
「みなさん、私の話聞いてます！？」
「はぁ、狸つかまえるくらいアンタがやりゃいいだろ、センセー。」
やはり、褐色肌の男は怠そうに言う。今すぐ帰りたいオーラが半端ない。
「オレ様は狸じゃねーって何度言わせるんだゾ！偉大なる魔法士になる男・グリムとはオレ様のことだゾー！」
「威勢のいい小動物ですね。リドルさん、お願いできますか？」
「違反者は見逃せないからね。さっさと済ませるとしよう。」
眼鏡の男と赤い髪の男がグリムの前に立つ。
「オレ様を捕まえられるならやってみろ！」
グリムと二人の追いかけっこが始まった。
グリムは彼らに任せていいと判断したクロウリーが少女に問う。
「貴方、女性って本当ですか？」
「え、はい。生物学上女ですよ。」
クロウリーは少女が女であることに過剰に質問してくる。
「どうして私の性別を気にするんですか？」
「ナイトレイブンカレッジが男子校だからですよ。」
「は？」
男子校に少女が招待を受けるとは、両者驚きである。
「今年の闇の鏡さんは頭大丈夫ですか？」
「…こんなこと初めてです。」
クロウリーは頭を抱えた。
そしてはっとしてクロウリーは少女に問いかける。
「…失礼ですがご年齢は？」
「１９です。」
「オーマイガ！」
今年16歳になる男が新入生として通い始める魔法士養生学校に…
今年20歳になるまったく魔法の使えない女が新入生として黒き馬車により呼ばれた。
これはナイトレイブンカレッジ初の大不祥事であった。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
