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「はぁ、はぁ、ここ、何処じゃ！？」
少女は走り回るうちに本の多い所にたどり着く。まるでどこかの学校の図書館のような雰囲気だ。
幸い本棚のおかげで死角が作れそうだ。
少女は本棚の間に隠れた。
「オレ様の鼻から逃げられると思ったか！ニンゲンめ！」
しかし、グリムの鼻は利くらしく、すぐに見つかってしまった。
少女はどうやって逃げようか考える。
動物を痛めつける趣味はないため、物理的制裁はアウト…
「さぁ、丸焼きにされたくなかったらその服を…」
＿やばい、丸焼きにされる。
少女が覚悟したその時、
＿＿パァン！
「ふぎゃっ！？痛ぇゾ！なんだぁこの紐！」
グリムの悲鳴と共に、鞭がしなるような音が響く。
グリムの手足は鞭で縛られ、身動きが取れないようになっていた。
「だ、大丈夫！？」
グリムが可哀そうになって少女がグリムに近づいたその時＿
「紐ではありません。愛の鞭です！」
＿！？
どこでかは忘れてしまったが、どこかで聞いた声が図書館に響いた。
「あぁ、やっと見つけました。君、今年の新入生ですね？」
「は？新入生？」
「ダメじゃありませんか。勝手に扉から出るなんて！」
「と、扉？」
「それに、まだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ。」
少女の疑問を無視して怪しい服装をした男は説教を続ける。
正直、今すぐ逃げたいのが少女の本音であろう。
男の鞭の先ではグリムが何とか拘束から抜け出そうとじたばたしている。
「離せ〜！オレ様はこんなヤツの使い魔じゃねぇんだゾ！」
「はいはい、反抗的な使い魔はみんなそう言うんです。少し静かにしていましょうね。」
そう言って男はグリムの口をふさいだ。
「まったく。勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です！」
「いや、だかｒ…」
「はぁ…どれだけせっかちさんなんですか。さぁさぁ、とっくに入学式は始まっていますよ。鏡の間へ行きましょう。」
「だから！新入生って！？」
どうやらこの男、人の話を聞かない人のようだ。
「貴方が目覚めたたくさんの扉が並んでいた部屋ですよ。この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです。」
「あの…」
「通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めないはずなんですが…」
＿ダメだ。この人話が通じないタイプの人だった。
少女はもう話を聞いてもらおうとしても無駄だと感じ取り、この男を説得することを諦め、肩を落とした。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
