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「貴方にはこの学園から出て行ってもらわなければなりません。」
そりゃそうだ。
少女は闇の鏡に連れてこられたこと以外、この学園に入学する条件に全てはずれているのだから。
「魔法の力を持たない者をこの学園へ入学させるわけにはいかない。」
「デスヨネ。」
少女はこれから先、目が覚めるまでどのように生活していくかを必死に考える。
魔獣がいるのだ。魔力面では非力な少女が１人で野宿となると危険だろう。
「心配はいりません。闇の鏡がすぐに故郷へ送り返してくれるでしょう。」
「あ、そうなんですね。」
少女は安心した。
これならすぐに元の世界へ戻れそうだ。
クロウリーは少女を棺の方へ案内する。
「さぁ、扉の中へ。強く故郷のことを念じて…」
イケブクロの愛しい家族
ヨコハマの物騒な友達
シブヤのにぎやかで最高の友達
シンジュクの変わったお兄さん
＿あぁ、長い夢だった。早く夢から覚めないかな。
少女は故郷へ帰ることを強く望んだ。
「さぁ闇の鏡よ！この者をあるべき場所へ導きたまえ！」
クロウリーが闇の鏡に命じると、闇の鏡から先ほどの仮面が顔を出す。
「……」
しかし、闇の鏡は何もしないし何も言わない。
＿失敗したのか？
クロウリーは咳払いをして、再度闇の鏡に命じる。
「ゴ、ゴホン…もう一度。闇の鏡よ！この者を…」
「どこにもない…」
「え？」
「はい？」
闇の鏡の返事にクロウリーも少女も驚く。
『どこにもない』と確かに闇の鏡が言ったのだ。
「この者のあるべき場所はこの世界のどこにも無い…無である。」
「え、何それ。私全否定されてんじゃん。」
少女は若干泣きそうになる。
独りとはまさにこのことだ。
クロウリーは闇の鏡のまさかの返事に戸惑う。
「なんですって？そんなこと有り得ない！あぁ、もう今日は有り得ないのオンパレードです。」
「それな。」
「私が学園長になってから、こんなことは初めてでどうしていいか…。そもそも貴方どこの国から来たんですか。」
「日本です。」
「…聞いたことのない地名ですね。私は世界中からやってきた生徒の出身地は全て把握していますが、そんな地名は聞いたことがない。」
「デスヨネ。」
「…一度図書館で調べてみましょう。」
この世界、ツイステッドワンダーランドにおいて異質な存在である少女。
その少女も見捨てないあたり、クロウリーという男は案外いい人なのかもしれない。
少女はクロウリーの後を付いていき、図書館へ向かった。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
