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「よほど退学にさせられたいと見えます。」
これはまずい。
クロウリーはよほどご立腹だ。
「ちょ！それは勘弁！」
エースは慌てて言うがクロウリーは聞く耳を持たない。
「Aさんも、これではグリム君を監督しているとは言えませんよ。」
「ごめんなさい…途中で諦めてしまいました。」
よく考えてみろ。
魔法の使えない少女が、炎をだすグリムを制御しきれるはずがない。
そこをしっかり考慮してもらいたいところだ。
クロウリーは申し訳なさそうにしている少女を見てあることに気づいた。
「…Aさん、火傷しているではありませんか！」
「え、あぁ、止めようとして…あはは。」
少女は慌てて右肩を隠す。
＿はぁ
クロウリーはため息をついた。
今回、この少女はできることはやっている。これ以上少女を叱るのは違うと考え、クロウリーは少女にマントをかけてグリムとエースの元へ向かった。
「まったく。君、学年と名前は？」
「エース・トラッポラ。…１年デス。」
「では、トラッポラくん。グリムくん。そしてAさん。３人には罰として窓拭き掃除１００枚の刑を命じます！」
「はい。」
「にゃっ！？もとはと言えば、ソイツがオレ様たちをバカにしたからいけないんだゾ！」
「えぇ！？オレもぉ！？」
少女は素直に罰を受け入れるが、グリムとエースは嫌らしい。
クロウリーはそんな二人の態度に憤激する。
「まったく。Aさんが嫌がるならまだしも、君たちが騒いだんですよ！そのせいで、石像は丸焦げ。そして、Aさんの右肩…怪我を負っているんですよ！」
「っちょ。」
クロウリーは少女の腕をつかみ、自身の横に立たせ、右肩を二人に見せる。
痛々しく腫れている肩を見てグリムとエースは思わず目を背けた。
どうやら少女は魔法による影響を他人より受けやすい体質らしい。
この世界の普通の人なら軽い火傷で済む炎しか当たっていなかったが、少女の肩は中々に重傷だ。
＿今さらになって超痛い。
「放課後、大食堂に集合！良いですね。」
「へぇ〜い。」
「昨日から散々なんだゾ〜！」
少女の肩を見て流石に責任を感じたらしい。
いやいや応じた二人。
しかし、昨日から散々なのは少女の方だ。
間違って呼ばれて帰れなくなり、雑用生活が強制スタート。
相棒に振り回され、火傷を負った挙句叱られ、罰に窓ふきだ。…同情する。
「とにかく、Aさんは手当てしますよ。」
少女がクロウリーに連れていかれ、ようやく騒ぎが収まった。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
