あのね… ページ3
＊
ジョンデさんを待っている間、エントランスのソファーに座って優しく肩を抱いていてくれるヨリ君。
初めはお互い何もしゃべらずにいたけど、ヨリ君が「あのね…」と話し出した。
「あのね、A。セフンはきっと A のこと大好きだよ。
ただ、素直になれなくてどう愛情表現したらいいのかわからないだけだと思うんだ…。」
優しい顔をして前を向いたままそう話す。
「ほら、お母さんのことがあっただろ。
だから女の人に対して子供の頃から冷めた目で見てたんだ。
『女はすぐ裏切るから信用なんてしない。』って言っていたし…。
それにあいつかっこいいだろ。だから顔目当てで寄ってくる奴とかも多かったから、尚更女の人に辟易していたんだ。
高校生になって地元から離れて独り暮らしするようになって、俺とっても心配してたんだけど…。」
「だけど？」
「うん。だけどたまにくる電話の声が明るくなってて話し方は凄く穏やかになってたんだ。高校生活結構楽しいって嬉しそうに言ってたよ…。
そして話に A の名前がよく出てくるようになってね。
あぁ、セフンはこの A っていう子のことが好きなんだな…ってすぐわかった。
実際に逢ったときもそう感じたしね。」
ヨリ君の思いがけない話にさっきまで止めようと思っても止められなかった涙がピタリと出なくなった。
「でもそれと同時にどうしたらいいのかわからなくなったんだと思う。
A に執着して裏切られたら？って無意識に考えたんだよね、きっと。
だからいつも A を試すようなことしてたんだろうね。」
「……何それ。変だよ…。」
ヨリ君が話してくれたことが私には全く理解できない。
「何故、試すの？ずっとセフンのたった一人になりたいって私言ってたんだよ。
それなのに…。おかしいよ…。」
「俺もあいつにそんなの変だよって何度も言ったんだ。セフンは「そうだね…。」って言うだけだったけど…。
それだけ心の傷が深かったんだと思う。
でもね、セフンが遊んで帰ってきたときに俺が「A 泣いてたよ。」って言ったらさ、凄くホッとした顔をして「ん。わかった…。」って言うんだ。
A だけは他の子とは違うって思ってたと思うよ。現に最近は女の子たちと遊びに行ってもご飯食べたり飲みに行ったりだけで、その……いやらしいことはしてないみたいだからさ。」
私はヨリ君の話をなんとも言えない気持ちで聞いていたんだ。
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のんなつ(プロフ) - 瑠花さん» 瑠花さん、コメントありがとうございます。続き楽しみにしていただいてるみたいで…。嬉しいです。でもお話の内容は決まってるんですが文章をどう表現して書けばいいか悩んで模索中なので少しだけ待ってて下さいね。頑張って更新していけるようにしますから！こまうぉ〜 (2018年11月17日 11時) (
レス) id: af10dde10c (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - ジョンデ とチャニョル にきゅんきゅんしっぱなしです笑 素敵なお話ありがとうございます！続きを楽しみにしてます！ (2018年11月16日 21時) (レス) id: eee282147c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんなつ | 作成日時：2018年10月22日 1時
