大切なあなた (ページ6)

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もうすぐ　悠仁side ページ6

会った瞬間抱きしめて
俺のこの手でぐちゃぐちゃにしてやりたい。

変な想像が俺の頭を支配していく。

仕事中なのに俺は・・

「この文章で入れようと思いますが
お間違い無いですかね」

「あー・・はい、
ここはの、ようなでお願いしたいな。
ファンの子誤解させちゃうだろうし」

「はい、わかりました。
えっと・・少しお待ちいただけます？
修正しますね」

「はい、あ、あとさっきのこれなんだけど、
あと1枚、ある？」

「あ、ありますよ。
会社に戻れば500程はまだ・・」

「や、1枚でいいんだけど」

「あ、でしたらこれでよければ
どうぞ」

「ありがと」

次のライブの宣伝が入ったポストカード・・

いつもはペラペラのチラシだが
今回はポストカードにしたようだ。

お金、かけてるなぁ・・

これを今日
彼女に手渡そう。

それで・・

喜んでくれるといいな・・。

半分にやけそうな顔に力を入れて
気持ちを抑えつつ

今日、この場に岩沢がいないことに
ほっとしていたのだった。