大切なあなた (ページ32)

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花言葉　悠仁side ページ32

「俺のはさ・・究極の愛だよ。
好きな気持ちは今も変わってないから」

でもかすみそうは感謝とお別れだったかな・・

「・・・」
ガチャ・・

「Aビールまだあったかな」
「あっうん！あるよ！じゃ飲も！」
扉が開いたと同時に手を振り払われた。

もっと触れてたかった・・

なんて、無理か。

「あ、いや俺は帰るよ、お邪魔だし」
「・・帰っちゃうんですか？」

「・・・・時間あるなら
一緒にお祝いしてあげて」
「え、いや、でも・・岩沢が嫌でしょ？」
「・・今日は彼女の誕生日なんだから
俺は関係ないでしょ」

そう言うと彼女からビールをもらっている。

「えーと・・その・・もしお時間あれば
乾杯だけでも・・」
「あー・・うん、そうだね、
じゃぁお言葉に甘えて・・
もう少し居ようかな」

俺がジャケットを脱ぐと
彼女がすっと手に取った。

「・・かけておきますね、
あ、そこ座ってください」

「あ、ありがとう・・」

彼女が玄関の方へ行くと同時に
岩沢の隣に座った。

「嫌なくせに〜・・」
「うっせぇ」
俺が脇腹をちょんちょんすると
笑いながら岩沢はビールをグラスに注いでいた。
「ほら、グラス持って」
「あ、あぁ、ありがとう」
岩沢・・なんかかっこいいじゃん・・
結婚したからかな、余裕ある振る舞いに見える。

「・・Aは白ワインでいい？」
「ありがとぉ〜うん！そうする」

彼女のワイングラスを棚から出すと
彼女の腰に手を添えて椅子に誘導してるのが
目に入った。

はいはい。
俺のってアピールを忘れないわけね。