タバコ 悠仁side ページ22
女の子の部屋・・
久しぶりに来たな・・。
そんなことを思いながら
彼女が寝かせてくれたベッドで
周りを見渡していた。
あれ？
布団を抱きしめた時だった。
たばこの香りがする・・・
彼女がタバコを吸うようには見えなかった。
さっき腕を掴んでここまで
来た時だって匂わなかったし・・。
なんでだろう・・
しかもこの香り・・・
そんなことを思っていると彼女が慌てた様子で
俺の元へやってきた。
そうか。そういうことか。
や、違うかな・・
賭けてみようか。
「・・・岩沢さんには内緒だよ」
俺がそう言うと
彼女の瞳がゆらゆら揺れていて
動揺しているのは明らかだった。
やっぱり、そういうことか。
「食べさせてもらえるかな」
どんどん熱くなってくる体が
俺を暴走させていく。
そんな俺に
彼女はおかゆを作って持ってきてくれた。
「梅か鮭どっちがいいですか？」
「・・鮭」
「わかりました。
ここでいいんで、座れますか？
お茶、飲んでください」
彼女の心配そうな顔を見つめながら
お茶を受け取った。
「コホコホ・・」
俺が咳き込むと背中をさすって
「ゆっくり・・飲んでください」と
俺の顔を覗いている。
「ありがと・・おかゆ・・
もらっていい？」
俺が口を開けると
「あ、えっと・・
私が？」
慌てた様子で俺を見てる。
「・・コホコホ」
「・・甘えちゃだめ？」
俺が咳きこみながらそう言うと
彼女は口を一文字にして
顔を赤くしていた。
かわいいな・・
彼女は俺の言ったとおり、
おかゆを食べさせてくれて
いつのまにか全て食べ終わっていた。
「美味しかったぁ・・
ご馳走さま」
俺がそう言うと「食べてもらえてよかった」と
言って手のひらを開くように促される。
「・・薬」
俺の手に触れた彼女の手が
冷たくて気持ちよくって
薬を受け取らずに
手を掴み返した。
「え・・？」
堪らず
彼女の手を自分の頬っぺたに添わした。
「気持ちいい」
俺がそう言っていると
目を見開いた。
あ。照れたかな・・？
と思ったのに
「これ、飲んでてください！」
と言うと手を離し
台所へ逃げて行ってしまった。
えぇ・・
なんでそんな逃げなくても・・
薬を飲んでまたベッドに横になった。
するとすぐそばに戻ってきてくれて
氷枕と冷たく濡れたタオルを
額に乗せてくれた。
「わ、冷たくて気持ちいい・・」
俺がそう言うと
「熱・・測ってください。
すごく熱いから・・」と不安そうな表情で
俺を見つめていた。
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ﾟдﾟ) (2018年9月10日 0時) (
レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu | 作成日時：2018年8月28日 23時
