君と私のこと。 (ページ50)

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飲み会ミンジュンside ページ50

あれから彼女から連絡はなく
飲み会はスタートした

ジュノはマネと一緒に車できたけど
なかなか現れないAが
気になってしかたなかった

何かあったのではないかと・・

それから30分くらい経った時だった
むこうに集まってるスタッフたちの中に
彼女がいるのを見つけた

俺はいそいで彼女の元へ向かった

「着いてたんだ？言ってほしかったな」

「ごめん・・ついさっき着いたとこなの」

彼女は俺と目を合わさずにお酒に手を伸ばした

「ジュノがいきなりAを連れ去るから
びっくりしたよ」

「ふふ・・私もびっくりしちゃった」
不自然な笑みにひっかかる

「何の話だった？」

俺の問いに何も答えず
ビールを一気飲みする彼女に
あっけに取られていた

「おぉ～！」
周りからも歓声が上がる

「へへ、美味しい」

へらっと笑うとおかわりを催促する彼女

今日は飲む気なんだな・・
そう思っていると彼女は
俺のひざにぽんっと手を置く

「今日飲むから、私
付き合ってよね？」

「あ、うん」

やっぱり
質問の答えはどこへやら

気づけばチャンソンの話題になっていた

「あの人さぁ、
なーんであんなに色気あんだろねー」

そういいながら俺を見る

「悪いね、色気ないって言いたいんでしょ」

拗ねてみる

すると優しく笑った彼女は俺の頬に手を添えた

「ミンジュンさんはいい男だよ」

そういって俺を見つめた

「あ、今キスしようとしてる？」

俺の耳元でふわっと聞こえる声に仰け反った

「なっなっそんなわけないだろ！！？」

ジュノだ

「なんだよ、何しにきたんだよ」

俺がそういうとジュノは
俺とAのあいだに入ってきた

「彼女に用があってさ」

「は？」

俺がジュノを見た瞬間だった

横ですっと立ち上がった彼女の姿が視界に入った

「どしたの？」

ジュノより先に俺が問うと優しく微笑んで
「お手洗い」という

離れていく後ろ姿をただふたりでみつめていたが
ジュノが立ち上がった

「俺、彼女のこと好きだから
ヒョンには渡せない」

突然の告白に周りはヒューヒューなど
茶々をいれられているのも無視して
彼女を追っかけていってしまった

「何を今更・・・」

でももう俺だって簡単に引き下がらない

ジュノの後ろ姿をみて強く思った

→→「君との日々」へ続く