君と私のこと。 (ページ46)

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奪うから。ジュノside ページ46

無事ツアー初日を成功で幕を閉じた

「何事もなくてよかったよなー」

ウヨンとそう言って廊下を歩いてる時だった

「は？なにあれ」

目の前にはチャンソンとAが抱き合っている

「あっちー」

わざと聞こえるようにふたりの横を通り過ぎた

ウヨンは無言で通り過ぎると少し離れたところから俺らの様子をみている

あ・・

というような顔をしたAが
俺に振り返り話しかけてきた

気付かせる作戦は成功だ

心の中でガッツポーズをする俺

「お疲れ」

にやけすぎないようにしようと
やはりまた素っ気なく返してしまう俺

はぁ、なにやってんだろ

そんな俺たちの間に急に現れたのは
ミンジュンヒョンだった

いつ、どうやって
どのタイミングでこうなったのか
俺には全く理解できなかった

気づけば俺たちの前で

しかも廊下の真ん中で
ふたりは抱き合っているのだ

そして今にもキスできそうなくらい近づき
見つめあっている

は・・？
はぁー！？

ウヨンが俺を手招きする

「ね？早くしないから
今にもヒョンにとられちゃいそうでしょ？
気持ちに素直になりなよ」

そう言われ背中を押された

「や、でも俺・・」

気付けばウヨンは
チャンソンに声をかけにいっている

邪魔ものは連れてくからと
ウヨンからのサインが届く

しかし一番邪魔なのはやはり

「俺とも沢山練習したもんね」

そう言って笑ってやがるおまえだよ

これまでの苛立ちが溢れ出したかのように
俺は咄嗟にAの腕をひっぱった

「ちょっ・・え？え？！」

戸惑ってるAを無視する
そして
呆然と立ち尽くすヒョンも無視

ひたすら廊下を歩いている

「どこいくの・・？」

Aが問うが俺はなにも言わなかった

だってどこに向かってるのか
自分でさえわからないのだ

ただ・・ヒョンといるのを見るのが
嫌だったから

ただそれだけ