君と私のこと。 (ページ44)

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決意を胸に。ジュノside ページ44

あれから特に何も変化はなく
ダンスに打ち込んでいた

明日はいよいよライブ初日

「明日ライブ終わったら飲みにいこうぜ？
な？？な？」

テギョンヒョンだけが
このピリピリした中であの金髪女に
ちょっかいをかけている

やっと俺の誤解も解けて
周りからもなーんだと言わんばかりの
つまんなそうな雰囲気が漂っていた

なんだよ、俺は被害者だっていうのに

でも一番解ってほしかった彼女の耳には
その噂が入っているのか微妙だった

あれからあいさつ程度しか
言葉を交わしていないのだ

「あ、ごめん、もう一回、いい？」

「あぁ、しよう
さっきのとここっちに向いた方が
入りやすいんじゃない？」
「うん、してみるね」
「あ、いいよ、ほら」
「あ、ほんと、今のいいかも・・
入りやすいね」

なんともやらしい会話を・・と
会話だけを聞いてため息をつく俺

---ふ・・俺どうかしてるな・・

ふたりが真剣な顔して練習しているのを見て
苦笑した

相変わらずチャンソンと仲良く練習している

---み・・見てろよ、チャンソン
明日こそ、ご飯にでも誘って・・

彼女を奪う

さぁ、今夜は作戦を立てよう・・

や、とりあえず、今は・・・

[通ししまーす！]

ライブを成功させる
ただそれだけだ

「よし！」

色んな気持ちを胸に抱えながら
最終仕上げのステージへ向かった