君と私のこと。 (ページ41)

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謎ミンジュンside ページ41

ダンス室に入ると
ニックンとウヨンが何やら怪しく笑っている。

その目線の先にはAがいる。

何を話して・・

俺が近づいていこうとした時だ。
彼女が入り口から俺に駆け寄ってきた。

「ミンジュンさん、昨日はほんとごめん・・」

「や、忘れてってば」

「んー？昨日何かしちゃったのかなー？」

急にニックンが俺の肩に腕をのせて絡んできた。

「や、あの・・違うの」

Aが恥ずかしそうにしているのを見て
「わかったわかった
邪魔しないからー」と
笑いながら去っていく

---え、なんだよそれ
そういうかんじになってるわけ？

「や、ほんと気にしないでって
忘れるよう言ったでしょ？」

「・・うん」

「あ、それとも忘れられない？」

俺の言葉で顔を赤くする彼女がかわいくて
つい、いじめたくなる。

あれ、俺こんな趣味あったっけ・・

「A！早く！」

むこうから叫ぶのはやはりチャンソン。

「あ、ごめん。呼ばれたw」

彼女は俺に舌を出して笑うと行ってしまった。

まぁ、しかたないよな・・
ダンスあるし。

---

「ねぇ、ミンジュン・・
聞きたいことあるんだけど」

ダンスの練習も終わり
休憩している時だった。

俺のペアの女性リナが
真剣そうな顔で近づいてきた。

「なに？」

俺が問うと視線を外して恥ずかしそうに呟く。

「ジュノってさ・・
私のこと好きなのかな・・」

「え？」

---ジュノは誰が見てもAが好きだろ？

しかしリナを見ていると口にはできなかった。

「なんで？」

「こないだね、彼氏がいるか聞かれて・・」

「え、ジュノに？」

「うん」

そう言って頬を紅く染める。

「そっか・・俺は聞いてないけど・・
本人に直接聞いてみなよ、ね？」

「・・うん」

そういいながら何故？と
謎が残る。

だってジュノはいつだって
Aの姿を目で追っている。

俺がジュノと目が合うことはまずない。

彼女を通してその先にいる時以外は・・

ジュノはどういうつもりなのだろうか？

そんなんだから
Aの心が簡単に揺らいでしまうのに。

それならいっそ
リナと付き合ってしまえばいい。

そして
俺がAを幸せにするんだ。