君と私のこと。 (ページ34)

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寝不足ジュノside ページ34

一睡もできないまま
朝を迎えてしまった。

ダンスしていると頭がくらくらする。

やば、頭痛い。

「いた・・っ」

？？

振り返るとAが頭をおさえている。

同じタイミングで頭痛とは・・

「だい・・」

俺が声をかけようとした瞬間
ミンジュンヒョンが現れた。

「大丈夫？A」

「うん、ありがと」

いつもヒョンに対して
敬語だったはずのAがタメ口だ。

そしてさりげなく
腰に手をまわすヒョンにいらっとする俺。

なに、触ってんだよ・・
チャンソンといいヒョンといい・・

しかし、微笑み合うふたりをみて思った。

昨夜なにかあったんじゃないか、と

「怪しいよな」
「ぅあっ！」
耳元で急に呟かれて飛び上がった。

その声で目の前にいた二人も
俺たちを見ていた。

「え、どしたの？」
笑いながらミンジュンヒョンが
俺たちに近寄ってきた。

「やーべっつにー？なぁ？」
テギョンは目を泳がしながら俺に合わすよう
ケツをたたいて合図を送ってくる。

「・・ふたりがやけに親しげだから
怪しいなって話」

「ちょ、おまえっ」

テギョンは慌てた様子で俺をひっぱった。

「あ、や、
こいつが言う事気にしないでねー」

「ちょ・・っ」

俺がまだ話を続けようとすると
テギョンが無理やりその場から立ち去らせた。

「まだ、俺言いたいことあるんだって・・」

「まぁまぁ、そんなことより、ジュノ！
どうだった？彼女、彼氏いるみたいだった？」

はぁ・・自分のことばっかかよ。

「いないって」

「まじで？！
うあーチャンスあるじゃん、俺ー！」

「はいはい、そうだね」

興味ないし。あんな軽そうな女
まず金髪のロン毛の時点でないな・・

やっぱり黒髪で・・

「あ、今おまえAのこと考えてるだろ」

「はっ？！な、何言ってんの？？」

慌ててしまった俺を見て

「やらしぃー」と
やらしい目で俺を見ながらこそばしてくる。

「や、やめろよっちがうって・・
Aのこと一ミリも考えてねぇって！！」

俺がそう話していると
チャンソンが前から歩いてきていることに
気がついた。

目の前にきてぴたっととまると俺を見た。

「じゃぁ優しくするのなしね」

「は？」

「彼女、優しくされればされるほど
悩むと思うから」

「なにをだよ、意味わかんないんだけど」

「ね？そうでしょ？」

「・・うん」

「え？！」

チャンソンの後ろに
ぴったり隠れていたのは
紛れもなくAだった。