君と私のこと。 (ページ33)

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休憩室ページ33

練習を終えてから
休憩室で着替えていた

「私今日ジュノに彼氏いるか聞かれたの」

ハッとした

彼女たちはジュノの話をしている

「いるけどいないって答えちゃったぁ」

そう言って笑っているのは金髪のダンサーだった

あの人たしかミンジュンさんの相手役の人だ

「ジュノだったらいいかなぁって思って、
だってジュノだよ？ジュノ！」

「あはは
彼氏どうすんのよ、ラブラブじゃなかったっけ？
別れるの？」

「まさかー
別れるわけないじゃん
ばれたらやばいし」

「はー？それで二股とかやるよねぇ」

「まだ告白されたわけじゃないんだから
まだ早いってばー」

「明日かもよー？」

「あはは、やばーい」

ガチャン！

ロッカーを勢いよく閉めた為に
しんとする休憩室

私を見て黙っているふたり

聞いてられない、こんな話・・

「お疲れ様です」
それだけ呟いて部屋をでた

ジュノは・・
あの人が好きだったんだ

ただそのことだけが頭を支配している

チクチクと胸が痛んだ

こんなにも追いかけてきたのに
何故気付かなかったんだろう

あんなにも彼だけを見てきたのに

私は・・
彼の何を見てきたんだろう

「Aちゃん！こっちだよ」

ミンジュンさんに手招きされて
我にかえった

「あ、お疲れ様です」

「お疲れ様
じゃぁ行こう、いいとこがあるんだ！」

いつになくミンジュンさんは嬉しそうだ

「はい！楽しみです！」

今は、今だけは
忘れよう・・

ジュノのことは忘れよう・・

そう思っていたのに
BARに着くまでに
頭の中は今日の後悔でいっぱいになっていた