君と私のこと。 (ページ27)

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嘘ページ27

そして気付けば心とはうらはらなことを
みんなに話していた

「ジュノを好きなんて勘違いしないで！」

ほんとは大好きなのに

私の気持ちはもう出しちゃいけない

ジュノにだけは知られてはいけない

ただその気持ちのままに言葉を並べていた

「ジュノ・・」

テギョンが目を見開いて私の後ろを見つめていた

「・・あれ？みんなどうしたの？
さ、練習しにいこうよ」

ジュノが真後ろに立っていたのだ

え、うそ・・
いつから？！

サァァと血の気がひいた

どこから聞かれてたのだろうか
私の涙もいつのまにか乾いている

ジュノと目があった
気まずい空気が流れている気がした

「・・コーヒー美味しかった？」

急に笑顔でそういわれ言葉を失った

いつもの笑顔じゃないのがわかる

「あ、まだ飲んでないんだね
一口ちょうだい、いい？」

「え、あ、うん」

ジュノは
机に置いたままになっていたコーヒーを
ごくっと飲んだ

「あーやっぱ美味しいや
あとで飲んで？
ほら、早く、いくよ？
チャンソンも待ってる」

いつものジュノと違う気がする
こんな事これまでなかった
こんなに口数が多い人だった？

やっぱりさっきの話聞いてたんだ・・
胸が痛くて、ずっとモヤモヤしている

---ウソをついたからだ

気付くとみんなはレッスン室に向かっていた

が、ミンジュンさんが戻ってきた

「A・・大丈夫？」

「・・はい」

私がそういうとまゆをさげた

「ねぇ、今夜、あけといて
ゆっくり話そう」

「ミンジュンさん・・」

私が返事をせず黙っていると
優しく微笑んで私の手を引っ張った