愛のこわさ ページ26
「そんなにジュノがいいんだ？」
確かにチャンソンはそう言った。
違う・・とも言えなかった。
そんなにジュノがいいんだ？
頭に残ったその言葉。
チャンソン、いつから気付いてたの・・？
一言もこれまで言わなかっただけに
チャンソンの口からジュノって名前を聞くだけで
驚いた。
そして・・ジュノは？
ジュノはどう思ったのだろう・・
元々、対象外？私なんて付き合う資格ないか。
というか私、
チャンソンと付き合ってたんだっけ。
いつも優しく
微笑んでたチャンソンの瞳ではなかった。
こんなにも愛してくれることを知ってもなお
私はジュノを想っている。
そしてそれを知っていても
私を愛し続けてくれているチャンソン
こわくなった
チャンソンの愛がこわい
何もかえせずただ傷つけてしまうと
わかっているのがつらい
どうしたらいいのかわからなくて胸が苦しい
楽屋に戻った私に
ミンジュンさんが心配して近づいてきた
そんな時に優しくされたら
頼りたくなる・・
私が泣いてしまった途端周りのスタッフも
ざわざわしているのがわかった
そしてタオルを差し出してくれたのは
テギョンさんだ
でもこれ・・
ジュノのだ
なんで・・と
思った
ウヨンが言ったの・・？
そう思った瞬間だった
--ジュノが好きなんでしょ？--
ニックンがキョトンとした顔で
言ったのを見て言葉を失った
みんなも知ってたかのように
好きなんでしょ？と顔に書いてある
みんなに気持ちはバレていたのだ
一気に恥ずかしくなった
--そんなにジュノがいいんだ？
さっき言われた言葉が浮かんだ
--他の男を考えるの禁止
----ダンスする時は・・
次々とチャンソンが言っていた言葉が
頭をいっぱいにさせた
「もぉみんなやめなよ」
そして、
今、ミンジュンさんがかばってくれていること
チャンソンと付き合っているのに
ジュノを好きなこと
チャンソンを沢山傷つけてしまってること
私のせいでジュノにまで
迷惑をかけてしまいそうになってること
一瞬で私の頭をいっぱいにさせた
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作者名：miu | 作成日時：2014年5月2日 16時
