君と私のこと。 (ページ17)

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BAR ウヨンside ページ17

ミンジュンヒョンの元気がない
ジュノも元気がない

理由はわかっていた

共通しているのは彼女だ

「ミンジュンヒョン・・
どしたの？」

僕にもたれかかるヒョン

「助けて、ウヨンー
兄さんもう死んじゃうぅぅ」

「ぇえ？！やだ
死なないで兄さん！」

「きいてくれる？」

「うん、もちろん」

「じゃぁ今夜あのBARいこうよ」

「うん、OK」

とりあえずミンジュンヒョンの話を聞こう

そう思って数年前にきて
ここ最近きていなかった
お気に入りのBARにやってきた

カランカラン...

「こんばんは」

「はい、どうぞ」

カウンターに並び座る僕たち

「何飲もう」

ミンジュンヒョンはいつになく静かだ

「モスコミュール」

「ジントニック」

注文してふたりは黙っていた

・・・何から話そうかな

重い口を開いたのはミンジュンヒョンだった

「俺、たぶんさ2PMの中で
彼女のこと一番わかってる」

「うん」

「ダンスが大好きでね、
一日何時間も自主練するような子で
まっすぐで」

「周りの仲間に遅れをとらないように
チャンソンに迷惑かからないようにって、
必死に努力してたんだ」

「うん」

「なのに・・」

「チャンソンの相手に選ばれちゃったんだね」

「あぁ」

「でもさ、
練習内容は一緒なんだからまたできるし」

「でもだめなんだ」

「え？」

ミンジュンヒョンは首をふる

「なにがだめなの？
すればいいじゃん」

「チャンソンのだから」

「そんな付き合ってるわけじゃないんだからさぁ」

「・・付き合ってるらしいんだ」

「え、うそ、まさか～」

僕が笑うとヒョンが落ち着いた様子で話を続けた

「今日チャンソンが言ってきたんだ

俺の彼女と屋上で会ったりしないでって」

「なにそれ・・」

彼女？
え、チャンソンと？
いつのまにそんなことに

耳を疑った

まさか・・・

「僕には彼女がチャンソンのこと
好きそうには見えないんだけどな」

「あぁ、俺だってはじめはびっくりしたよ」

「でももしかしたら彼女は
前から好きだったのかもしれない
こないだ、俺の前で
チャンソンを好きだって

たしかにそう言ったから」

「え？！そうなの？彼女がそう言ったの？！」

「あぁ」

「言わされたとかじゃなく？」

食い下がる僕にヒョンは笑っていた

「ありがと、もういいんだ」

「・・ヒョン」

「ばかだよな
近くにいたはずなのに気付かないなんてさ」

ヒョンのさみしそうな表情をみて
居た堪れない気持ちになった