ジュノとのひと時 ページ15
あれから一週間・・・
チャンソンは相変わらず
誤解したまま私に優しい。
あれから何度も考えた。
チャンソンにしても
ミンジュンさんにしても・・
みんなすきだけど恋愛の好きではないのは
明らかだった。
ジュノに対してのドキドキとは全く違うのだ。
「ジュノ、これAに渡しといて」
何かを探しているのか
カバンをごそごそしているジュノを
見ていた。
そしてマネージャーに渡されたなにかを持って
私に近づいてきてるのは
わかっているのだが
顔が熱くなるのもわかるのだ。
「これ・・・」
そう言われ持っていたのはタオルだった。
マネージャーに渡されたものではない。
私は彼にびっくりしていた。
「え？」
「汗、拭きなよ」
「え、あ、ごめん・・」
「や、謝らなくていいけど・・」
恥ずかしそうに頭をかきながら
私に渡したタオル。
ジュノがさっきカバンから出したもの。
ジュノの香り、だ・・
まさかそれが私の手元にくるなんて
あぁこれ持ってかえりたいなぁ・・
ジュノが 呼んでいることに気がついた。
「Aさん、Aさんですね？」
「は、はい」
な、なんだろ・・
ジュノが自分の名前を呼んでくれることが
嬉しくて、つい声が高くなる。
「汗だくなあなたにこれを差し上げます」
そういうと急に近づいて両腕をあげたジュノ。
え、抱きしめられる？！！
えっなっななになにっ
みんな見てるよ？！どうしたの？！
そう思った瞬間首に
何かがひっかかった気がした
「名札だよ、Aさん、
ね？Aさん・・」
目を細めて笑うと
何度も名札と私を見ては
名前を呼んでくれるジュノ。
なんて幸せなんだろう・・
ジュノが私を 呼んでくれている。
「あ、タオル洗って返すね？」
ほんとは欲しいのが本音だった。
だってジュノのタオルでしょこれ・・
「いいよ、あげるよ」
「いっいいの？！嬉しい！」
気持ちのままに喜んでしまった私に
さっき以上に目を細めて笑う彼。
「そんなに嬉しい？
タオル・・w」
「う、うん！
重宝するよ、タオル」
あぁ・・しまった。
恥ずかしすぎる・・
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作者名：miu | 作成日時：2014年5月2日 16時
