君と私のこと。 (ページ11)

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彼女との出会い、そして今ミンジュンside ページ11

俺はショックだったんだ。

一ヶ月前、
誰とペアになるのかと書かれた用紙をみて
まずAちゃんの名前をさがした。

俺の隣ではなく
チャンソンの横にならんだ
彼女の名前・・

発表日前日も
俺は彼女と練習をしていた。

「私の相手役誰なんだろう」

そして空を見上げて
彼女はたしかに言ったのだ。

[ミンジュンさんとだったら
きっとうまく踊れるのに・・
不安だなぁ]

と

しかしあっけなくそんな小さな夢も潰された。

こんな紙切れ一枚に。

チャンソンは用紙をみて一言つぶやいた。

「だれ、Aって」

その言葉を聞いて
胸がずきっとした気がした。

俺の方が彼女を知ってる
今日まで一緒に頑張ってきたのだと。

チャンソンに腹を立てるのは
御門違いだってわかってる。

だけどなんか虚しかったんだ。

これまでのふたりの時間は
なんだったのだろうかと・・

ーーーて・・

何、今更。

あんときから俺、好きだったのかもな・・

屋上にきて3ヶ月も前のことを
思い出し思いに更けていた。

その時だ・・

キィー

後ろのドアが開いた。

・・・・

風であいたドアに振り向いたのだ。

「ふ・・何期待してんだよ、俺」

ただただ悔しくて切ない気持ちで
押し潰れそうだった。