痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ39)

今日:20 hit、昨日:5 hit、合計:320,913 hit

サンジュウキュウページ39

★

玲於『A、はしゃぎすぎ。あーもう１人で走んな、転ぶぞ！』

A『早く早くこっち来て玲於くん♪ カワウソだって～。可愛いね♪』

====== 遡ること1時間前 ======

玲於『父ちゃん、折り入ってお願いがあります。、、、今日１日だけ、少し門限延ばしてもらえないかな。』

お父さん『ん？何だ。』

玲於『や、せっかくの日曜日だし Aを動物園に連れてってやりたいんだけど。
うちに居る間夕飯作ってもらったりしたのに俺まだ何もしてやれてないし、どこも連れてってないから、、』

A『玲於くん、、』

また抱きつきそうになったけど、それがわかってるのか玲於くんに強めに肩押さえられてて動けない。。

でも前に約束した動物園覚えててくれたの感激。

...私が勝手に居座ってたのに何もしてやれてないなんて贅沢すぎるよ。

しかもわざわざお父さんに了解を得ようとするとこも、正直に言う玲於くんも、すごくすごく愛おしい。。

お父さん『つまり、、、デートか？』

玲於『まぁ、、短く言うとデートです。』

デート！？玲於くんと初デート！！！

お父さん『随分素直な、、、まぁ楽しんでおいで。』

A『い、いいの？』

、、、お父さん？

まず娘のデートってそんなさらっと良いよ～ってなるものなの？玲於くんだから？お父さん私に過保護なくせに玲於くんにも甘くない？

あ、もちろん意義は無しなんですけど。

お父さん『動物園懐かしいなぁ。Aは昔から好きだった。今日だけだぞ、、今日は特別に門限は21時。それまでに帰ってきなさい。お寿司と待ってる。』

A『お父さん、ありがとう！、、うぅ(泣)』

玲於『父ちゃんありがとう！よしっ、ほら行くぞ泣き虫。』

とりあえずデートってことで、着替えに部屋に戻る。久々だな自分の部屋。

最後に置いてきた家出を宣言した手紙はもう無くなってて
部屋の隅の小さいドレッサーに飾ってある写真立てが目に入る。

３人で笑ってる家族写真。

お父さん。。。お母さん。。。

色々心配かけてごめんね。私もう大丈夫。ゆっくりだけど歩き出すよ。

玲於『ねー、用意出来た？』

部屋に入ってきた玲於くん

A『あ、待って。。まだ何着てくか決めてない。』

洋服あれこれ出してみるけど、大好きな玲於くんとの初デートだよ！？

どんな服着たらいいか迷う、、、

玲於『、、、そっち。白いワンピース。』