痛いのは最初だけ４【佐野玲於】 (ページ4)

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ヨンページ4

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玲於『...ありがとう父ちゃん。』

何回も二十歳前を繰り返す父ちゃんを置いてAの家まで走った。

今すぐ会いたい。

お前は親戚じゃない俺なら男として見てくれたりすんの？

それとも

お兄ちゃんじゃなくなったら俺なんか必要ない？

それならそれで受け止めるから、、俺の知らないとこで泣いてた理由、教えてよ。

Aん家の玄関前、着いたけど中は真っ暗。

、、、また居ねーじゃん。

鳴らした電話。
何回か呼び出した後、やっと出た。

泣いてるのかスンスン言いながら俺の名前を呼ぶ。

A『、、、玲於くん？』

玲於『バカ、どこ居んの？』

A『、、家の前。』

玲於『居ねーじゃん。今お前ん家なんだけど。』

A『え、、何で？ ...父さんと説教しに来たの？、、、』

玲於『ちげーよ。お前を迎えに来たの。。俺１人だから。 ...教えて、場所。』

A『、、、、、
そっちじゃなくて。。玲於くん家の前。。』

玲於『...すぐ行く。
鍵あるでしょ？寒いから中入って待ってて。』

少しの時間も惜しくて走ってばっかり。

でもさ、俺はお前の為なら何でも出来るよ。

大袈裟じゃなくて、何でも。

だから傍に居てよ。。。

玲於『...おい、家出不良娘！家の中に入ってろって言ったじゃん。』

ドアの前で膝を抱えて俯くA。

A『、、無理。』

玲於『え？...何、鍵捨てた？』

さっき投げつけようとしてたし。。

A『違うもん。。捨てるわけないよ。 ...玲於くんが、、貸してくれた、大事な、、鍵だもん。。』

そう言いながら子供みたいにうぇ～んって泣き出した。

玲於『あーあーもう。ちょ、A とりあえず中入ろう。ね？』

抱きしめたい気持ち我慢して、俺もしゃがんでAの背中をトントンする。

A『玲於くん家には入らない！やだ！』

玲於『、、は？』

A『だって、、エリカちゃんが、、、入った家なんて、、私入れないもん。』

玲於『いやいや、意味わかんねー。何でエリカちゃん？てかエリカちゃん俺ん家に入ったの？』

A『、、、違うの？』

玲於『俺は入れてない、、え？マジで何。』

A『何で、、？でも、、、
あれ？家じゃないの？あ、エリカちゃん家？ ...てか、今日じゃないとか？、、あの日？ ...もうほんと嫌だ。。うぅっ。』

怖い怖い怖い。。１人で何かブツブツ言い出して謎にダメージくらってるし。