痛いのは最初だけ４【佐野玲於】

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イチページ1

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玲於『、、、俺はずっと前からAが好きでした。
お兄ちゃんとしてじゃなく。。

引っ越した日も、またこうやって戻って来た時も、Aが家出した日も、俺は親戚のお兄ちゃんだからって必死に自分を誤魔化してきた。

...そうじゃなきゃ傍にも居られないから。』

お父さん『、、玲於。親戚なんだぞ。。わかってるのか？
...お前も近くに居すぎて情があるから勘違いしてるだけだ。』

玲於『父ちゃん。。信頼してくれてたのに、、、本当にすいません。
...俺だって何回も考えたよ。今もこの気持ちを許してもらおうなんて思って言ってない。

でもどうしたってAじゃなきゃダメなんです。 ...どんなに離れても、一生叶わなくても、それだけは変わらない。』

言っちゃった、、、

父ちゃんに殴られるのは時間の問題で、もう二度とAとは会えないな。って頭の片隅で考えながら、、

でもこれ以上嘘つきたくねーし、つけない。

お父さん『、、Aにもそう言ったのか？、、、』

玲於『や、、さっきまで打ち明けようてしてたけど、、、Aは気づいてもないよ。』

お父さん『玲於、、バカだなお前も。。。』

玲於『バカなのは認める。。けど、Aを好きになることが間違いだったなんて思ってない。』

お父さん『、、覚悟は出来てるのか？』

玲於『...ん。殴りたいだけ殴って。もう会うなって言うならそうする。。でも、、』

お父さん『こっちを向きなさい。』

父ちゃんは真っ直ぐ俺を見てた。

俺も絶対目は反らさない。

どんなことがあってもこの気持ちは変わらないから。

お父さん『バカだって言ったのは間違ってるって意味じゃない。お前が勘違いしてるからだ。』

玲於『、、え？』

殴られるかなって思ったけど、父ちゃんすげー優しい顔した。

お父さん『それに、どんなことがあってもAだけを想う覚悟は出来てるのか？って聞いたんだ。』

玲於『、、もちろん。そんなのとっくに覚悟してる。
...って、え？それって、、』

お父さん『そうか、、。だったらAに会うななんて言えないよ。』

玲於『父ちゃん、、いいの？』

お父さん『や、やっぱり考えるか。。お前も年頃だしな、、』

玲於『待って、そうじゃなくて、、いいの？俺、Aを好きなんだよ？』

お父さん『大切にしてやってくれ。。
散々試すようなこと言って悪かった。許すもなにも、Aだって、』