痛いのは最初だけ３【佐野玲於】 (ページ14)

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A『玲於くん上がったよー。』

玲於『んー、今行く。』

タオルで髪拭きながら玲於くんと交代

玲於『今日出るの早くね？、、、って髪の毛ビショビショじゃん。』

A『玲於くん入ってる間にドライヤーするもん。お風呂冷めちゃうから先に入って？』

玲於『ダメ、、。ちょ、こっち来て。』

いい！って言ってんのに玲於くんが乾かしてくれるって。。。

明日絶対雨降るよ！ううん、雪降るかも、、、

玲於『お客さん、ドライヤー熱くないっすかぁ？』

A『美容師さん？(笑)』

玲於『俺も美容師なれっかな？』

A『え、なるの？』

玲於『や、なんない。専属ならなってやってもいーよ。』

A『ドライヤーのみ？』

玲於『のみ！極める。』

A『じゃあもっとちゃんと乾かしてくださぁい。ボサボサです。』

玲於『注文が多いな。』

A『(笑) ちょっと色々おかしいよ。』

すっごい楽しくてずっとニヤニヤしちゃう。今まで通りに戻ったみたい。

髪にも触れてくれる。

今日は今まで生きてきた中で最高の日曜日かも。

玲於『よしっ、完璧！』

A『どこが？乾いたけどさ。。めちゃくちゃボサボサ。』

玲於『うん、あとは任せた、俺も風呂入る。』

最後すごい適当ー。

A『えっ？、、ちょっと！待って待って、何で今脱ぐの？わっ、玲於くん待ってよ！』

玲於『は？別に上半身くらい前も見たじゃん。何慌てて、、』

A『前も見たって変な言い方やめてよ！私そんなの玲於くんのしか見たことないし、』

玲於『え。。 ...じゃ今日は何もなかった？』

A『何意味わかんないこと言ってんの？もう、私が出てから脱いでよ！変態！スケベ！撫で肩マッチョ！』

急いでボサボサの髪手直ししてリビングに走る。

本当にこっちの心臓もたないよ！今日１日ドキドキしすぎて寿命縮まる、、、

ソファーに座って深呼吸して何気なくスマホを手に取るとLINEの通知が来てた。

亜嵐【お家着いた？今日は本当にすごい楽しかった。ありがとう！また今度、パスタと動物園行こうね♪】

、、、あ

動物園、、玲於くんとも約束してしまったこと今さら胸がチクッとする。

A【着いたよ！こちらこそ本当にありがとう。水族館も金木犀もダンスもご飯も今日は１日すごく楽しかった！ご馳走様でした。】

あえて動物園に触れないように返信した私は本当に最低。。。