痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ7)

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ななページ7

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小さい頃に繋いだことあるけど、小学生以来、手なんか繋いだのは初めてで。。。

自分が今どんな顔してるかわかんない

玲於『本当、危なっかしいんだよ。』

。。。握られてるのが手なのか心臓なのかわかんなくなる。

心拍数早くてどうしよ。

A『玲於くん、、手、』

玲於『口で言ってもわかんないから。』

...口で言ってもわかんない子でよかった
って聞こえないように小さく呟いた。

本当の兄妹だって大人になったら手なんか繋がないよね。なんて１人で浮かれて、めでたい子。

着いたらもう閉店の雰囲気かもし出してる鍵屋さん。あ、24時間じゃねーの？って呟いた玲於くん、走って頼み込んでる。
離れちゃった手、ちょっと名残惜しい、、、。

玲於『A、作ってくれるって。』

ギリギリにすいませんって言ったら優しいおじいちゃん穏やかな顔して全然いいですよって。

鍵にも色んな色が付いたのとか、キャラクターのもあって、見つけたのはドラえもんの絵が柄になってるやつ。

A『玲於くん玲於くん、これがいい♪これ！玲於くんだよ。』

玲於『ドラえもん？いや、普通のでいいでしょ。』

A『これがいい！！お願い！これなら絶対無くさないから。』

玲於『あーもう、わかったから。すいません、じゃこれで。』

おじいちゃん、そんなやり取りに笑いながら作ってくれて可愛い彼女だねだって！

彼氏彼女に見えるんだ！って喜びつつ照れてたら玲於くんがいや、妹みたいなもんです、本当世話がやけて。とか言ってて、一気に現実に引き戻された。

いや、何にも間違ってないけどさ。。。

結局普通のより高くなっちゃったのにどうせスペア作るつもりだったからって玲於くんが払ってくれて、はい。って渡されたドラえもんの鍵。

ありがとう！って何度も眺めてはニヤけちゃう。
握りしめてたら柄取れたりしないよね？って不安になって玲於くんに聞いたら取れないっしょって取り上げられて、柄取れる前に無くすからって私の上着のポッケに入れてきた。

宝物だ！後でキーホルダー付けとこ♪

玲於『寒っ。』

A『そう？』

外の風が冷たいけど玲於くんと歩く道は寒さなんてちっとも感じないくらい胸が高鳴ってる。

玲於『温かそうだもんね大福だから。』

A『玲於くんはデリカシーなさ男。』

玲於『つまんねぇー。センスの欠片もないわ。』

A『センスなんか無くていいもん♪』