痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ45)

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よんじゅうごページ45

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玲於『亜嵐くんなら、、亜嵐くんはちゃんとAを守ってくれるでしょ。俺には止める権利なんてないよ。
一応さ、門限までには戻って。お前が帰るまでは責任持って預かるって父ちゃんと約束してるから。。』

A『、、、でも、』

二人きりだよ？デートはダメって、、玲於くんとの約束は守らなくていいの？

玲於『...よかったじゃん。幸せにしてもらいな。、、もう痛くなくなるよ。』

違うよ。痛くて痛くてしょうがないんだよ。
玲於くんの傍じゃなきゃ余計に痛いんだよ、、

玲於『ほら、もう寝な。俺ももう寝たいし、早くベッド行って、、』

そんな言い方されたらベッドに行くしかなくなる。。

A『、、、ごめんね。。なるべく早く自分家に帰るから。』

玲於くんが気をつかわないで普通にベッドで寝れるようにそう言った。いつまでもこんな生活迷惑だもんね、、

玲於『うん、、そうだね。もうAをここに置いとくわけにはいかないし。。。父ちゃんには俺から今日の報告ついでに帰れる日にち聞いとくわ。』

、、、

もうここに私の居場所はない。ううん、最初からなかったんだ。

玲於くんの傍に居ていいのは私なんかじゃない。

家出したのも玲於くんを好きになっちゃったのも全部間違いだった、、、

その日から二人に流れる空気は今までと違ってどこかよそよそしくなって、二度と前みたいに戻れない気がした。

私が玲於くんを好きって気づいた時からもう戻れなかったのかもしれない。

玲於くんとは普通に会話するし、毎日朝は一緒に出てくれる。でも前みたくお互い自然に笑えなくなったような引きつった笑顔をたまに浮かべて。
帰りはいつも亜嵐くんが迎えに来てくれる、、、

何事もないけど、、これが平和なのか平和じゃないのか、日常なのか非日常なのかわからなくなるよ。

それでも早めに帰って来てくれる玲於くんに少し期待しちゃったり勝手に喜んじゃうけど、、、玲於くんは毎日ソファーで寝るし、ドラえもんみたくリュックからは私の為になんて何も出てこないし、魔法も使ってくれなくなった。。

それにあの日以来、少しだって私に触れることもない。

わざと避けられてるような、距離を置かれてるような、心を許すことなんてないみたいに。。。

近くに居るはずなのに月より遠い。

絶対に手は届かなくて、痛みは毎日増すだけ。

やっぱり神様なんていない、、、

すごく痛いよ、、玲於くん

どうしたらいい？