痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ21)

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にじゅういちページ21

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リビングの電気まだついてるのだけ見えて、きっとソファーで寝てるんだろうな玲於くん。って起こさないように静かに寝室に入る。

チョコベビー、、、持って来ちゃった。

あのまま置いてくればいいのに、ちょっとだけ胸が温かくなった。

ヘックション！！

、、、いや、、寒っ！！

シャワー冷たくするんじゃなかった。。。

早く着替えないと本当に風邪引く。

荷物から着替えガサガサして、温かそうな服適当に着てたら寝室のドアをノックする音。

ドキッて心臓が反応する。

玲於『、、話しあんだけど。』

A『...やだ。無理。』

さっきのくしゃみで起こしちゃったかな？

やだって言ったのに、ガチャって勝手に入ってくる玲於くん。

いや、確かにこの家は玲於くんの家だから勝手にって言うのもおかしいんだけど。

玲於『...あのさ、』

A『玲於くん！さっきは、、大きい声出してごめんなさい。もう怒ってないから。。。』

だからもうエリカちゃんの話しなんかしないで。

名前なんて呼ばないでよ。

玲於『うん。ごめん。。本当にごめん。』

A『...わかったってば。もうやめよう。。』

今は何も考えられない。

玲於『もっと怒っていいから、、、だからさ、、何で泣いてたのか教えて。』

え、、そんなこと聞きに来たの？

話しってそれ？

A『、、、だって、、それは、』

玲於『うん、』

A『、、、玲於くんが、』

玲於『うん、』

A『...帰って来なくて、、、心配した。』

それも本当。。でも言えるわけない。。。

泣いた理由なんて一つだよ。

"玲於くんが好きだから"

玲於『うん、、ごめん。』

A『、、チョコベビーくれたから許すけど。』

玲於『泣いたの...心配したからだけ？』

A『...居なくなったらどうしようって。。』

玲於『、、ごめん。』

A『玲於くんごめんしか言えなくなっちゃったの？』

玲於『、、、居なくならないから。』

居なくならないなんて同情で言ってくれてるだけなのに。

俺も連絡出来なくてすげー心配した。
って言って優しく私の頭に手を置いた玲於くんに何でこんな期待しちゃうんだろう。。

私はズルイし世界一バカだ

A『シスコン。』

玲於『うん。お前も大概ブラコン。』

近くに居れる方法はただ１つ。

兄妹でいること。

本当の兄妹じゃなくてもそれしかないんだもん。。