痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ49)

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よんじゅうきゅうページ49

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玲於くん絶対いらね～！とか言いそう、、なんて考えながらバッグに押し込んでたらちょうど亜嵐くんがこっち来た。

亜嵐『Aちゃん、何か買った？』

A『、、ううん、何も。』

亜嵐『...そっか。。うん、じゃ次行こ。』

さっきの、亜嵐くんに見えてたかもしれないけど何でか嘘ついちゃった。

鼻に手を当てたらバレちゃうってすごい意識しながらバッグの紐ぎゅって握り締めて。

自分に買ったよって言えばよかったのに、、、

亜嵐『次はね、夕飯までまだ早いから俺の知ってる特別な場所に行こうと思って。』

A『特別な場所？』

亜嵐『ん、まだ秘密(笑)』

A『また秘密？(笑) じゃあ楽しみにしてるね。』

隣り歩いてるとたまに当たっちゃう手、その度にすぐバッグの紐を握り締める。だって玲於くんと手繋いだことばっかり思い出しちゃうから。

亜嵐くんがどんな気持ちでいるかだなんて考える余裕はなかった。

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玲於『あー暇。』

隼『じゃどこ行く？恋愛映画見る？それともお台場に海でも見に行く？(笑)』

玲於『バカ！デートじゃねーんだから、、、』

あいつどこでデートしてんのかな。。

どうせガキだから水族館とか動物園連れてったらすげー喜ぶんだろうな。はしゃぎまくってさ、そんでそれを俺が怒るとすぐむくれるからそれで笑って。

って、、、

今日は亜嵐くんとデートだから。亜嵐くんはAを怒ったりしない。

俺と違ってどこまでも優しく包み込むタイプ。

平和！

スマートに手とか繋いでさ、あわよくば今日にでもキスとか。。？

いやいや、何考えてんだ俺。

まぁ付き合ってんだからそんくらいするっしょ。

、、、すんの？亜嵐くんと、、マジかよ。

玲於『何なんだよマジで、、』

隼『ごめんて(笑) じゃ俺ん家来る？』

玲於『...何その彼氏みたいな誘い方。腹立つ。』

待って？

てか...A亜嵐くん家に行ったりしてないよね？

門限までには帰すって言葉に安心してたけど、１日亜嵐くん家に居たらさ、、もしかしてキスじゃ終わらなくね？

玲於『あぁぁぁぁーっ！！クソッ！』

隼『荒れてますねぇ～(笑)』

渋々、、、コーヒーピッグが旨いコーヒー淹れるって言うから隼ん家行くことにした。まだ夕方前、、長げーよ１日。

今日は帰っても夕飯ねーし隼と食ってから帰ろ。

『、、、玲於？』

歩きだした時、不意に後ろから声をかけられた。