さんじゅうよん ページ34
★
A『、、、うん。』
知ってるよ。。見ちゃったもん。
なんて玲於には言えないけど...
玲於『で、、好きな人いるって断ったんだけど、最後に一回だけ一緒に帰りたいって言われて。』
A『、、うん。』
知ってても玲於から直接聞くのは亜嵐くんから聞くより苦しい。
玲於『断ろうと思ってた、、、。
でもAの顔が浮かんでさ、、お前は何て言うかなって。Aの親友だから。』
、、、
私が勝手に玲於と絵理と朝一緒に待ち合わせした時
私 黙って余計なことしちゃったけど
私は絵理の気持ちを知ってたから あの時は素直に絵理を喜ばせたいって思ってそうしたのに。
玲於にも絵理と仲良くなるように言ってたの私なのに、、、
だから、、、そもそも私には何も言う権利はないんだけど、、
嫉妬した。
今さら本当に自分勝手。
やきもち妬く資格もないのにね。
玲於『それだけじゃねーけど、、Aには言っときたくて。
、、、あの時Aの話しちゃんと聞けなくてごめん。』
ちょうど家の前で自転車が止まる。
背中に預けた体をゆっくり離して、腰に回した手をほどく。
もう最後。。。
玲於『あのさ、俺も話しがあんだけど。』
A『、、、何?』
玲於『とりあえず今日は帰って早く寝て。』
A『...それが話し?』
玲於『違うわ。 、、、お願いだから今日は何も言わないでこのまま帰って。』
頼むから。。。って言ってまたおでこに手を当てて、 早く治して って、、、
A『、、、でも、』
玲於『ね? Aの話しちゃんと聞きたいし、俺もちゃんと話したいから。』
A『うん。。。』
そう言われたら うん て言うしかない。
本当は今すぐ言いたいけど、、
...また玲於と会える約束が出来た なんてズルイこと考えたり。
玲於『あ、ねぇチャリ鍵貸しといて。』
A『私の?』
玲於『うん。駅にずっと置いておけないし、移しとくから。』
A『、、、ありがとう。』
本当に優しい。
玲於『じゃ、薬飲んでちゃんと布団かけて温かくして寝ろよ。治らなそうだったら病院行って。わかった?』
A『子供に言うみたい。』
玲於『赤ちゃんだから(笑)』
A『もぉ! でも本当にありがとう。』
玲於『ん、おやすみ。』
A『おやすみなさい。』
離れてく玲於の背中を見るのはやっぱり慣れないけど、今日は 早く家入れって振り向いてジャスチャーしてくれたの
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作者名:にゅす | 作成日時:2018年8月15日 23時