王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ31)

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さんじゅういちページ31

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亜嵐『え？！何してんの？♡』

綾乃『なになに♪ どういうこと？』

ドリンクバーから戻ってきた二人が何か言ってるなーってのはわかるけど、玲於の肩に寄り掛かったらもう心地よすぎて、、、寝ちゃいそう。

玲於『いや、こいつここ来る前から熱あるっぽかった。』

亜嵐『マジで？ずっと顔赤かったの熱のせい？』

綾乃『朝から確かにいつもより元気なかったのも具合い悪かったからかな、、、』

玲於『ファミレス行く時に止めたけど熱なんかない、お腹空いたとか言って。無理矢理でも帰えせばよかった。』

亜嵐『玲於送ってく？』

玲於『ん。今落ち着いてるからもう少ししたら連れて帰るわ。』

どれくらい時間が経ったんだろう。

玲於の匂いがずっと近くにあって、、夢の中みたいに気持ちいい。

聞き慣れた皆の声がする。。。

綾乃『Aがそう言ったの？』

玲於『うん。』

綾乃『それは、、何かの間違い、』

亜嵐『あっ、目開いた！』

綾乃『...A 大丈夫？』

A『ん、、、？』

あれ？私...眠いとは思ってたけど、

玲於『起きた？』

覗きこむ玲於の顔すごい近い

A『、、、私寝てた？』

亜嵐『15分くらい。具合いどう？』

15分も...玲於ずっと肩貸してくれてたんだ。。。

A『大丈夫！。。。寝たからちょっとスッキリした。』

玲於『嘘つけ。、、、ほら帰るよ。』

A『あ、、うん。
なんか私具合い悪くなってばっかりだね。皆に迷惑かけてごめんなさい。。。』

玲於『ほんと世話がやける。』

、、、こんなだからメン子なんて言われちゃうんだよね。

亜嵐『赤ちゃんだからね(笑)』

綾乃『A無理しないでね！佐野くん、お願いします。』

A『うん。ありがとう！玲於も、、ごめんね。』

玲於『別に。、、立てんの？』

A『うん。大丈夫。』

玲於『じゃ亜嵐くん、綾乃ちゃんをよろしく。』

亜嵐『任せて。 Aちゃんお大事に。綾乃ちゃんは俺が送るから！』

綾乃『えぇ！いいの？あ、ありがとう///』

亜嵐くんと綾乃とバイバイして、大人しく玲於について店を出た。

玲於『お前の "大丈夫" は何にもしないって言う男くらい信用できねぇ。』

ってブツブツ言いながら

駅に止めてる自転車まで歩くけど、そんな時もさらっと車道側歩いてくれる。

こういう優しいところが本当に大好き。

玲於『、、、とりあえず後ろ乗って。』