王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ3)

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さんページ3

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ダンスの部活着のまま飛び出してきたみたいな、、なんで？

玲於『、、、涼太は？どこ』

..あぁ。涼太くん探しにきてたんだ、、、

そうだよね、、私なわけないよね

持ってた傘を広げて、また風邪ひくよって玲於を入れる。

玲於『ッ、、ちょっと来い。』

ぶっきらぼうに傘を奪われて、強引に引っ張られた体。

ズンズン進む玲於に腕引かれて何にも考えられなくなって
でもこんな状況でも今玲於と相合い傘してるなんて考えちゃう

一緒に入る傘、、、涼太くんじゃなくて玲於と、、

A『ね、、、どこ行くの？』

玲於『うるさい。こっちの質問には１つも答えないくせに。』

なんか怒ってる？

、、、ごめんね、本当に面倒くさい女で。

学校の方に進んだかと思ったら、門を通り抜けて下駄箱に傘立て掛けた。

上履きに履き替えるとまた腕を引かれて廊下を進む。

ここはいつかも連れて来られた図書室

お決まりの誰も居ない静かな空間

前もここに来た時、玲於怒ってたっけ、、、

玲於『ここ居て、』

動くなよ。って言い残して一人にされた

玲於に触られた腕が熱い、、
会いたいって思った瞬間に会えただけでものすごくドキドキしてる

玲於どこ行ったんだろ。

ご主人を待つ犬の気持ちってこんなかな？

お手！とか言って手繋がれたこと思い出す。

もう手は握ってもらえない、

椅子に座って、大きな机に手を重ねてそこに頭を乗せる。

なるべく何も考えないように、

考えちゃうと一人きりじゃ耐えられそうにないから

寝不足だったからか、この体勢に静かな空間、目を閉じたらダメだってわかってるのに瞼が仲良くなってく。

、

、

、

なんだか温かくて包まれてるような感覚。気持ちよくて安心する。

私の大好きな玲於の匂い、、、。

ん？

これって夢？すごくリアル。

玲於『...すき、』

玲於の声。

今、なんて言ったの？、、、

ハッとして目を開けた。

っ！...私寝ちゃってた？

隣りの椅子には机に片肘ついて手に顎を乗せてる玲於が柔らかい目で私を見てた。

A『、、、っあ、』

寝ぼけてたわけじゃないよね私

さっきの声も夢じゃない！？

好きって玲於の言葉がずっと耳に残ってて

この声を間違えるはずなんてないはずだけど、、、

玲於『ぁ、じゃねーよ。この数分で寝るかふつう』

その優しい目に吸い込まれそう