王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ15)

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じゅうごページ15

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A『次私を泣かせたら涼太くんをぶっ飛ばすって。。』

綾乃『え、いや、、A、一回落ち着いてちゃんと最初から説明して。』

一回深呼吸して昨日涼太くんのこと、そのあと玲於とあったこと、それと今のこと、全部一気に綾乃に話した。

綾乃『昨日事件だらけだったんだね、、てっきり涼太くんと帰ったかと思った。』

A『私も玲於が来るなんて思わなかったし、、』

綾乃『昨日、ダンス部見に行ったら亜嵐くんに今日Aちゃんは？って聞かれたから、涼太くんとバスで帰ったよって言ったの。そしたら佐野くんが急に俺具合い悪いから今日は帰るわって行っちゃって、、、まさかAに会いに行くとは。。』

A『、、違うよ。私にお礼するって言ってたけど。。。でもそんな理由でわざわざ、、』

綾乃『具合い悪くて帰るって言ってAに会いに行ったんだよ。』

A『、、、、』

。。玲於のこと全然わかんないよ。

綾乃『ねぇ、今日はダンス部の帰り待つでしょ？』

A『え、、でも。。。』

綾乃『佐野くんに会うの躊躇ってる？』

A『、、、うん。』

綾乃『けどさ、Aから会いに行かないと会えないよ。』

A『でも今は会いたくないっていうか、、会えないよ。』

綾乃『はい、はい、決まり。キマズイならせめて普通に話せるようにさ！』

昨日の呆れてため息ついた玲於の顔が忘れられない。。。

怒ってるなら謝ることが出きるけど、失望されてる時はどうすればいいのかな。

放課後

先に亜樹達は部活に行って、やっぱり帰るって渋る私を綾乃が無理矢理体育館に引きずっていく。

体育館に続く階段の前、見覚えのあるシルエット。

先を歩く綾乃を引っ張ってとっさに隠れた。

綾乃『ちょっ、、』

A『しーっ！！静かに。』

綾乃『っ何？、、、え、あれって、』

間違いない。。。そこには向かい合った玲於と絵理の姿。

絵理すごいモジモジして、声は聞こえないけど何か話してる。

この感じ

、、、もしかして今日が告白の日だったりする？

見たくないのに目が離せない。

こんな隠れて覗き見なんて趣味悪い。

でも、、

綾乃『A、すごい力入ってる。。』

A『ごめん、、、』

気づかない内に綾乃の手首握りしめてた。

玲於、、口もと笑ってる？

自分じゃない誰かに向けられた笑顔なんて、今は見たくなかったよ。。

玲於が冷たいなんて誰が言ったの。