王子なんてくそ食らえ３【佐野玲於】 (ページ39)

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さんじゅうきゅうページ39

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玲於『...震え止まんないの？』

私のことずっと支えててくれてるんだけど、弱っててフラフラで力がうまく入らないし、さっきのビックリと一瞬感じた恐怖でちょっと体が震えてる。

A『少し落ち着けば止まると思う。。。ごめんね。』

玲於『いいんだけどさ、、玄関でこれはまずくね？』

さすがに玄関開けっ放しでこんな私が抱きついてるみたいな状況確かによろしくない。

そもそも玲於がこんな近くに居ると震えが増す気がするんですけど///

A『えっと...じゃあ座っていい？』

玄関に座らせてくれるのかと思ったら、お邪魔します。ってリビングの椅子まで連れてってくれた。

そんな流れで玲於がうちに居る！しかも二人きり。。。

この前と真逆！！思考回路がショート寸前

玲於『マジで不用心にも程があるから。俺じゃなかったらどうすんの？』

A『はい、、、ごめんなさい。それにわざわざ自転車持ってきてくれてありがとう。』

玲於『いや、まぁ、、、お前病人じゃん。しかも来てみたら家に一人だし。』

いつだって玲於は心配してくれて助けてくれる。

玲於『つか、早退しろっつったじゃん。』

A『だってサンドイッチ食べたら元気になったんだもん。。。
玲於には内緒にしてって綾乃に言ったのに。』

玲於『綾乃ちゃんはスパイだから。』

A『過保護。、、こんな皆に甘やかされすぎたらダメになっちゃうよ。』

玲於『俺がちゃんとスパルタで教育してやるから(笑) 言ってみ？ご主人様って。』

A『、、ご主人様？』

玲於『...や、やっぱもう言わなくていい。、、その顔なし。』

自分で言ったくせに。。。なんだそれ。

ほら、もう部屋で寝て。って、玲於も部屋まで来て私がベッドに横になると沢山布団をかけてきた。

ご主人様っていうか、これはお母さんよりお母さんみたい。

A『ねぇ、、何でダンス部休んだの？』

玲於『綾乃ちゃんがさ、』

A『ん？』

玲於『綾乃ちゃんからLINE来て、A帰らないって。って。無理矢理帰してよって言ったら、佐野くんが何とかしてって。』

綾乃そんなことLINEしてたなんて。

玲於『送ってやろうと思って教室行ったらもういないし、、バス停行ったらもうバス出てたし。』

A『そんなことでダンス部休んじゃったの？』

玲於『そんなことじゃねーだろ。
お前だって俺にしてくれたこと、、俺がやってやりたいだけ。はい、これ。』